その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

マウリッツハイス美術館展/ 東京都美術館

2012-08-20 22:19:21 | 美術展(2012.8~)
 ヨーロッパではかなりの美術館を巡りましたが、2010年の夏に訪れたオランダのハーグにあるマウリッツハイス美術館は中でも大いに気に入った美術館でした。個人邸宅を美術館にしたアットホームな雰囲気、多すぎず、質の高い展示作品、世界有数の名画がまるで自分の家ででも見るように、静かな環境の中でゆっくりと鑑賞できるのです。


(2010年8月11日訪問)

 そのマウリッツハイス美術館の展覧会が東京都美術館で開催中ということで、早速行ってきました。目玉は日本に居る人ならいたるところでポスターが掲示してある、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」です。



 お盆で空いているかなあと思った自分が甘かったです。夕方が空いているということで午後3:30頃に到着したのですが、まだ50メートルぐらいの入場待ちの列が出来ていて、入場まで並ぶこと20分。欧州との比較で、東京をああだこうだ言うのは控えたいと思っていますが、このアクセス・ハードルの高さには、ちょっとゲンなりでした。



 当然、中も相当混み合っていて、「真珠の耳飾りの少女」を目前で鑑賞したい人は更に絵の前に20メートル近くの列が出来ています。しかも、絵の前では立ち止まり禁止。ゆっくりと鑑賞することはまかりならず、一瞬見たら流れに沿ってさようならです。これでは逆にもったいないので、私は列には並ばず、列の数メートル後ろから、ゆっくりと眺めるだけにとどめました。

 展示作品はなかなかの粒ぞろいです。「真珠の耳飾りの少女」以外にも初期のフェルメール作品、レンブラントの自画像を初めとした作品群、スターン、ハンスといった代表的オランダ画家の作品が並んでいます。私のようなオランダ絵画好きにはたまりません。

 混み方は人口の多い日本(東京)の場合、ある程度致し方ないと思います。でも、こんな欧州の名美術館の主要作品を観れる東京が、世界有数の美術都市であることは間違いないと思いました。



 @東京都美術館 2012年8月13日訪問
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする