先々週末に会期終了直前に訪れた「興福寺仏頭展」に続いて、東京国立博物館で開催されていた「特別展 京都」に、これまた会期終了前日に訪れました。
国宝、重要文化財の7つの洛外洛中図やなかなか現地に行っても見れない龍安寺や二条城の障壁画を展示した特別展です。
最終日前日と言うこともあり、覚悟はしていたもののすごい人出でした。特に、洛外洛中図の前は人だかりで、亀の歩みの鑑賞列に付いて並んで辛抱強く順番待つか、人の頭越しに覗き見るかのどちらかです。せっかちな私はもちろん後者。しかし、洛中洛外図は数センチやミリの世界で描かれた人々の生活・風俗を見るのがその面白さですから、これでは見たことにならないですね。それでも、同じ洛中洛外図でも、描かれた時代、版によって雰囲気が大いに異なるのが印象的でした、華やかな版があれば、落ち着いた版もあります。
洛中洛外図屏風(舟木本)
また、全部で7つあるという国宝、重要文化財の洛中洛外図も、一度に全て展示してあるわけではなく、会期を前期と後期にわけて展示しているので、すべてをナマで見たければ、2回訪れなくてはいけません(ナマが展示していないものはパネルになって展示してあります)。こうした事前リサーチもないまま突撃しても駄目ですね。
ただ、洛中洛外図のエリアを過ぎると、混んではいるもののしっかり鑑賞できます。御所、龍安寺、二条城にあった絵画や襖絵、障壁画が展示されています。狩野派の絵画の数々を堪能しました。龍安寺の襖絵の3枚はメトロポリタン美術館とシアトル美術館から里帰りしてきたものです。
今まで日本の歴史、文化の展示には、精力的に足を運ぶようなことは無かったのですが、この秋をきっかけに、これから興味の対象を広げてみようかと思っています。
≪博物館敷地内にある巨大な銀杏≫
≪上野公園の紅葉≫
2013年11月30日
(付録)
≪1週間前の11月23日の上野公園の紅葉≫