その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

3年ぶりのイギリス訪問(4) 《ミュージカル ”ビリー・エリオット” ”レ・ミゼラブル”》

2015-08-23 22:12:02 | ミュージカル、演劇
 ロンドンの夜と言えば、ウエスト・エンドのミュージカルやお芝居。ミュージカルは、3年前には無かった「ベッカムに恋して」「チャーリーとチョコレート工場」「レット・イット・ビー」などの作品が追加されており、どれを見に行くかが難しいのですが、やっぱり大好きな「ビリー・エリオット」と「レ・ミゼラブル」は外せません。

【ビリー・エリオット】


 ビリー・エリオットはチケットの当日券安売りショップTKTSで60ポンドの席を47ポンドで購入。注目のビリー役は、、NatSweeny君と言う、今年7月からレギュラー入りしたばかりの少年でした。ベースとなる分野は体操のようで、バレエシーンではまだこなれた踊りとは言えない硬さが感じられました。が、アクロバット系のシーンでは見事な身のこなしです。デビューしたてなので、小柄で舞台映えという意味ではまだもう一歩かな。文字通り、これからの成長が楽しみなビリー君です。

 他の主なキャストは概ね変更ありませんが、お婆ちゃん役が変わっていました。スタート以来勤めてきたAnn Emeryさんは昨年の舞台実写版の映画”Billy Elliot Live"には出演されてましたが、1930年生まれの80歳台半ばですからご勇退されたようです。新しい方も違和感なく演じていましたが、お婆ちゃんと言えばAnn Emeryさんだったので、ちょっと、寂しい感じ。

   
《ポスターいろいろ》


【レ・ミゼラブル】


 こちらは売切れに備えて、日本でネット予約して行きました。TKTSでは取り扱っていなかったので正解だったようです。早くから予約したおかげで前から10列目ぐらい。劇場内はビリー・エリオットに比べると、ずっと大人の雰囲気です。



 キャストは私が見た3年前からは殆ど変ってました。いずれも非常にレベルの高い歌唱と演技で、本作品は4回目の観劇でしたが、これまでで一番の感動。特に、ジャン・ヴァルジャン役は、ジャベール役に比して、不満が残った時が多かったのですが、今回のPeter Lockyerさんは今まででベスト。あと、フォンティーヌ役がアジア系(フィリッピン)の役者さんだったので少々びっくり。映画版のアン・ハサウェイの演技があまりにも印象的で残像が強く、見た目の違和感が拭えませんでしたが、伸びのある歌声は素晴らしかったです。

 多少、演出も変わったような気がしましたが、重厚で感動的な舞台は25年以上のロングランが続いているのも頷けます。

 
 他にも行きたい舞台はいろいろあったのですが、今回のミュージカルは結局この2本で我慢。円安のせいで、以前より随分高額になった気がしますが、劇場の雰囲気と公演レベルは間違いなくロンドンならではです。

 
(レ・ミゼラブルのキャスト)
Jean Valjean Peter Lockyer
Javert Jeremy Secomb
Fantine Rachelle Ann Go
Thénardier Phil Daniels
Madame Thénardier Katy Secombe
Eponine Carrie Hope Fletcher
Cosette Zoë Doano
Enjolras Bradley Jaden
Marius Rob Houchen.


コメント (2)
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