その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

とあるバルセロナの風景

2010-07-14 23:03:42 | ロンドン日記 (日常)
 先ほど、出張先のバルセロナより帰還。バルセロナと言っても、一日会議室に缶詰だから、昨夜のディナー以外はバルセロナを感じる場面は殆どなし。

 なので、風景も何もあったもんじゃないのですが・・・

 こんなのを見つけました。

 7月12日(月)深夜、到着したホテルのロビーにて


 そして、7月13日(火)の朝のホテルのロビーにて

 
 ただ、バルセロナの人にとっては、いろいろ難しいこともあるようです。今回の会議のホスト役のバルセロナの事業所のマネジャーによると、

「スペインが優勝してもちろん嬉しいんだけど、我々、カタルーニア人にとっては、少し複雑なんだよね。ワールドカップで勝つと、ナショナリズムが盛り上がるけど、スペインのナショナリズムはカタルーニアにとっては、有難くないからね。でも、今回はバルサの選手が7人も出ているし、まあ、嬉しいよ」

 だそうです。

 13日の夜に会議メンバーで出かけた、レストラン。テラス席で夜風(といっても随分湿っぽいベタベタの風でしたが)にあたって、食べる地中海料理は、その時だけ遠征気分、満載でした。


 2010年7月14日 
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バルセロナの夜

2010-07-14 00:01:46 | ロンドン日記 (日常)
 昨日の深夜、出張でバルセロナに来た。

 今日の朝8時半から夜8時半までの12時間缶詰ミーティングを経て、21時から始まってさっきまで続いた(00時30分)チームビルディングディナーを終えて、ホテルの部屋に今しがた戻ってきた。

 バルセロナは暑い。今日の日中の気温は32度。湿度は分からないが、夏の東京並み。ロンドンからスーツを着ていった自分は馬鹿だった。

 そして、今、ふと思い出し、高校時代に狂ったように聞いた佐野元春の「バルセロナの夜」をYOU TUBEで聴いている。(こちら→)。(→そして、こちらも)

 めちゃくちゃ疲れた一日だったが、酔いも廻って、この上なく回顧的、感傷的な気分に浸っている。

 高校2年のとき、たまたま机を隣り合わせ、佐野元春を死ぬほど薦めてくれた親友のk君に感謝。

 2010年7月14日
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とあるパブの風景 ワールドカップ決勝

2010-07-12 23:22:21 | ロンドン日記 (日常)
 あ~、終わっちゃいましたね、ワールドカップ。

 昨日のスペイン対オランダの決勝戦。家、近くのパブで観戦しました。


 試合開始直前に入ったら、既に満員。空いている椅子を探すのに苦労するほどでした。普段はこのパブ、結構空いてて、経営大丈夫かと心配しているのですが、この日はホールは人の多さと熱気でムンムン、暑い暑い。ビールが進むわけです。


 どっちを応援するのかあと興味深かったのですが、6対4でオランダの応援がやや多かった気がします。イエローカードの大安売りと、お互い延長戦まで決定的チャンスを逃しつつげて、観ている方はブーイングとため息の連続。結果はご存じのとおり、延長戦でスペインの勝ち。どっちが勝ってもおかしくない試合でした。

(パブの裏の屋外のテーブルにもテレビが設置してあります。外は涼しいが、もう席が無かった)


 日曜日の夜はいつもガラガラなので、パブにとっていかにワールドカップが大切かが良く分かります。今回は、イングランドが早くに負けてしまいましたが、一番、がっかり来たのはパブの経営者かもしれません。自分もこの1ヶ月ほどパブに足繁く通ったことはなかったから。もうパブから運動会のような世界各国の旗がなくなると思うと、さびしいです。


 2010年7月11日 観戦
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ブリティッシュ 10K ロンドン・ラン

2010-07-11 17:35:07 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)
 昨年に引き続き、今年もASICS BRITISH 10K LONDON RUNに職場の有志で参加(昨年の模様はこちら→)。今年は、参加者25名で会社のロゴ入りTシャツを作りました。プライベートと会社の混同みたいで、こういうのは欧州人はあまり好まないのかとも思いましたが、全然、違っていました。金曜日Tシャツが職場に届いたときは、みんな嬉しそうで、中には、廻りに誇り気に見せびらかしているスタッフもいたほどでした。

 昨年の反省に基づき、今年は早めにスター地点に向かいます。去年はスタート地点にたどり着くのに、スタート時刻過ぎて40分かかったから。それでも、既に結構並んでいます。ただ、その後、後ろにはずーっと長い列が。学習効果はありました。

(昨年よりはずっと前方にポジショニング)


(あっという間に後ろにはもっと長い行列が)


 今年も王室の鼓笛隊のイベント演奏。この写真では良く分かりませんが、馬に乗って、楽器を吹いています。待っている間も、仲間と来ると、話がはずむので、苦になりません。一人は退屈だからなあ~、この待ち時間。


 朝のうち、小雨もぱらついた天気ですが、スタート時間が近づくにつれて、どんどん良くなってきました。スタートの号砲が鳴った後、10分後にはスタート地点へ到着。いよいよスタート。




 コースは昨年と同じ。ピカデリーストリートからトラファルガー広場を抜けて、エンバンクメントに出て、テムズ川沿いを東に向けて走ります。沿道は今年も沢山の応援が。

 途中から、気温がどんどん上がってきたので、多少、きついところはありましたが、10kなので距離的には大したことはありません。それより、人が多いので、ぶつかったりして、転んで怪我をしたり、させたりしないようにするのに、気を遣いました。

(トラファルガー広場を抜けたところ)


(右手がテムズ川)


 最後のクライマックス、ウオータールーブリッジからビッグベンを望む。そして、ラスト500メートルでウエストミンスター寺院。そして、ゴール。

(青空の中、朝の光にそびえるビッグベンはとても美しいです)




(ウエストミンスター寺院)




 タイムは丁度52分。ネルソン提督からも「お疲れ様」と言われているような気がしました。


 レース後は、職場の皆で集まって、健闘を讃えあいました。今年も良い天気に恵まれた、ロンドン10K マラソン。来年もぜひ、皆でチャレンジしたいです。

 完走メダルをゲット。


 ※帰りのバスの車窓から。オックスフォードストリート。


2010年7月11日 9:35スタート
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ロイヤル・オペラ・ハウス 『サロメ』 (Salome)

2010-07-10 19:34:03 | オペラ、バレエ (in 欧州)
 素晴らしい舞台でした。背筋が伸びっぱなしの全一幕、一時間四十分です。数週間前に、ここロイヤルオペラハウスで、マノンの甘美な音楽とネト嬢のパワフル歌唱に打ちのめされたばかりなのに、今回はデノケの繊細で、高く伸びるソプラノとシュトラウスの劇的音楽に完全に幻覚と倒錯の世界に引き入れられました。

 まずは、Denokeの演技と歌唱を讃えずにはいられません。ある意味、Denoke・サロメの一人舞台とも言えるほどでした。一つ一つの動きが完全に、自分のものになっている十八番という感じがしました。ヨカナーンの生首を抱えて、恍惚の表情で倒錯の世界に入るデノケはなんともエロチック。歌唱も素晴らしい。ネト嬢のような太さはないものの伸びやかな高音は安定した歌いっぷりは、この役はきっとものすごい難役に違いないと思いつつ、それを全く感じさせないものでした。

 ちなみにDenokeさんは昨年12月にLSO、デイヴィスのオテロでも素晴らしかったです(こちら→)。失礼ながら、年齢的には役のサロメの倍ぐらいはあると思うのですが、年齢を感じさせず、チャーミングなサロメから大人のサロメまでを演じていました。

 オーケストラも素晴らしかったです。シュトラウスの時に豪快で、緊張感ああふれる、劇的なこの音楽を見事に演奏しきっていたと思います。指揮者のHartmut Haenchenさんは、私は初めてですが、迷いのない堂々たる指揮ぶりでした。「サロメ」は東京の新国立劇場で、上岡氏の指揮で3年前(たしか)に見たことがありますが、音楽や演奏にここまでの感動はありませんでした。今日のオーケストラは素晴らしかったと思う。

 Denoke以外の歌手さんも良かったです。ヘロデのGerhard Siegel、ヨカナーンのJohan Reuterが特に良かったと思いましたが、この他にも皆さんグッドでした。

 演出は現代風ですが違和感なくうまくまとめた演出と思いました。あえて難をつけると、7つのヴェールの踊りかなあ。ちょっと意味不明だし、サロメの大見せ場のはずにしては、適当に上手く誤魔化された気がします。

 しかし、改めてこの「サロメ」というオペラ作品の持つパワーって凄いと思いました。見る者を舞台に引き付け、全く離さない。ワーグナーばりの麻薬感。加えて、毎日夏日が続くロンドンで、ホラー映画を見るような、冷涼感を味わえます。自分の中のオペラランキングが一気に上がりました。

 今日は立ち見席ではないものの、最上階の椅子席で十ポンド。これもすごい。

(今日の立役者Denokeさん)


(Denokeの左がヘロデのGerhard Siegel、右がヨカナーンのJohan Reuter)


(指揮者のHartmut Haenchenさんも加えて)




Salome

Credits
Composer: Richard Strauss
Director: David McVicar
Designer: Es Devlin
Lighting designer: Wolfgang Göbbel, Choreography Andrew George
Video Design: Mark Grimmer†, Leo Warner†

Performers
Conductor: Hartmut Haenchen
Salome: Angela Denoke
Jokanaan: Johan Reuter
Herod: Gerhard Siegel
Herodias: Irina Mishura
Narraboth: Andrew Staples
First Jew: Adrian Thompson
Second Jew: Robert Anthony Gardiner
Third Jew: Hubert Francis
Fourth Jew: Steven Ebel§
Fifth Jew: Jeremy White
First Nazarene: Vuyani Mlinde
Second Nazarene: Dawid Kimberg§
First Soldier: Nicolas Courjal
Second Soldier: Alan Ewing
Page: Sarah Castle
A Cappadocian: John Cunningham
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ロンドン ゴルフ・パワー

2010-07-09 23:06:44 | ロンドン日記 (日常)
 今日は、完全なサラリーマンネタです。ゴルフ。
 
 今年に入ってゴルフを少し真面目にやろうかと決意しました(こちらのブログ記事→)。今年になって、毎月1回はコースに出ています。その割に、ゴルフの記事が少ないのは、毎回、本当に悲惨なスコアだから。本当はもっと練習場で練習してから行けべきなんだけど、練習している時間もあまりないし、習うより慣れろで実践優先。でも、出かけてはみるものの、いつも悲惨なスコアで、毎回「もう辞める」の連続。でも、それでも、やっているのは、ゴルフを通じて本当にいろんな方とお知り合いになれるから。

 まずは、ロンドンの日本人ビジネスパーソン。数字はないけど、日系企業駐在員のゴルフ率の数字があったら、きっとすごいです。中年以上の駐在員はかなりの人がやると言ってもいいのではないでしょうか?これを、「仕事をしないでゴルフばっかりしているのはないか?」と思う人がいるかもしれません(かくいう自分も以前はそう思っていました)。でも、やっぱりビジネスって、仕事の中身と当事者同士の関係性の掛け合わせなんですよね。私のボスなんかは、いつもゴルフで新しい商談を持ってきます。すごいです。

 こう書くと、なんか如何にも接待ゴルフとかのイメージなりますが、決してそうではなくて(もちろんそういううのもあるかもしれませんが)、ゴルフ自体がそのゲーム性がとても面白いし、新しい人と会って、5時間近く一緒の時間を過ごすというのはとってもそれ自体が楽しいことです。この半年で、私もゴルフのおかげで、日系企業のパティーとかにご招待されても、随分お知り合いが増えました。楽しくで仕事にも役立つことがあるなら、やればいいじゃないということです。

 あと、イギリス人もシニアな方になればなるほど、ゴルフをやられる方が多い気がします。ビジネス・ディナーの場で必ずと言っていい程、ゴルフの話題がでます。それで、お互いがやるということになると「じゃあ、今度一緒に回ろう。いつにする?」と展開するわけです。私はまだ、(まだまだ実力が足り無いので)イギリス人のお客様と廻ったことは一度しかありませんが、イギリスのビジネス界でもゴルフは大切なビジネスツールのようです。

 ゴルフ・パワー恐るべし。
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とある職場の風景 優秀な社員のリテンション(引き留め)

2010-07-07 22:48:25 | ロンドン日記 (日常)
 優秀な人材をどう引き止めていくか? これも、日本の会社と欧州の会社では、感覚が大きく異なる問題である。

 先日、営業成績が振るわない営業マンに退職勧告を促すイギリス人営業マネジャー(仮にAさん)のエピソードを紹介した(こちら→)が、その逆パターンで、Aさんが営業成績の良い営業マンに対するアプローチが興味深い。

 通常、この会社では、マネジャー以外の一般スタッフの給与査定は年1回、年末に行うのだが、今期、営業成績が素晴らしい若手スタッフB君について、期中の特例の昇給を決めた。それもいきなり現在の給与の15%にも上る昇給幅である。

 成果主義が広まってきたとはいえ、終身雇用制度のもとで、基本給が年齢とともに少しづつ段々とあがって行く定期昇給が残存する日本企業で育った身には、常識を超えた昇給である。日本の親会社では、毎年、1%前後を巡って、昇給幅が労使で議論されているのである。

 Aさん曰く、
 ・B君はチームにとってなくてはならない人材である
 ・しかし、B君の給与は市場価格で比べて、とても低い
 ・B君がこの会社で働き続けてもらうためには、会社として彼を評価し、期待しているところをしっかり示す必要がある
 ・そのためには、市場価格にあわせた昇給が必要

 という、まあ、尤もといえば言えばもっともなのだ。

 自分なんかは、
 ・B君は営業マンなんだから、営業成果に応じてコミッションを貰って十分報われているだろう
 ・彼だけを例外的に扱うのは、他の社員に対して不公平ではないか
 ・仕事の報酬はお金だけじゃない。給料上げれば、いいってもんじゃないでしょ。
 ・今、本人が「他の会社に移りたいって、言っているわけじゃないんだろう」
 ・だから、年末の評価で良い点数つけて、来年、昇給させればいいじゃないか?

 と思うわけである。

 そうすると、Aさんは、

 ・会社が彼を評価しているというサイン、ポジティブなメッセージを的確に示すことが必要。
 ・B君が他の会社を探し始めてからでは遅い。もっと高い給与を出すところは幾らでもあるんだから。
 ・昇給に伴って、営業目標額も上げ、さらに頑張ってもらうから会社としても損は無い

 と言うのである。

 日本企業も転職率が高まって来ているとは言え、日本ではまだこうした考えで社員の報酬を考えている会社はまだ少ないのではないか。優秀な人はいつ抜けるか分からない、優秀な社員を引き止めるためにも、積極的に評価を示し、残ってもらうことが必要という、Aさんの考えやマネジメントは、自分の報酬や評価、人材活用に対する認識に新たな視点を投げかけてくれた。

 2010年7月7日
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テミルカーノフ指揮 フィルハーモニア チャイコフスキー

2010-07-06 22:18:22 | コンサート (in 欧州)
 ※もう先月のことになってしまいましたが、10日前の日曜日に出かけたフィルハーモニア・オーケストラのコンサートの記録です。

 会場のロイヤル・フェスティバル・ホールに行ったら随分、ご無沙汰なことに気がつきました。3月のフィルハーモニア60周年記念コンサート以来。3ヶ月ぶりの訪問でした。この日はテミルカーノフさんを迎えてのロシアプログラムシリーズの第2弾です。

 この日は、庄司紗矢香さん狙い。日本に居る時にN響で何度か聴いたことがあり、伸びやかな演奏がとても好きでした。ロンドンでの演奏ということで楽しみにしており、今回は前から5列目のかぶりつき席です。夏らしい水色のドレスで現れた彼女はとても細身で小柄な方でした。日本では、いつもバカでかいNHKホールの三階席から観ていたので、ジャイアント馬場のようなプロレスラーでもなかれば、みんな小さく見えるので、気がつきませんでしたので、少々驚きました。演奏曲はプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番。曲は全く馴染みがない曲でしたが、細身の体格とはイメージが正反対の、太く、重く、迫力のある演奏でした。海外で演奏し慣れているのか、とても、伸び伸びと表現していると思いました。 演奏中はかなり厳しめの表情なのですが、演奏終了後にちらっと見せる笑顔とのギャップがなんとも、私的には好み。まあ、音楽には全く関係ないですけど。





 このプロコフィエフを前後に挟んだのは、チャイコフスキーの「ロミオとジュリエット」と交響曲第4番。私の耳には重厚な演奏に聞えました。特に、圧巻はチャイコフスキーの交響曲4番。実はこの曲、初めて聴きましたが、とても熱演でした。こんなに激しい音楽だとは初めて知りました。テミルカーノフさんは、指揮棒なしで、メリハリの効いたおおらかな音楽を作ってくれました。





 フィルハーモニアのコンサートはこれまで、あまり縁がありませんが、3月のムティーの時も素晴らしかったし、来シーズンはもっと足を運びたくなりました。

(丁度、夏至の頃。コンサートが終わって丁度、夕暮れのテムズ川が美しい)



Philharmonia Orchestra

Temirkanov: Prokofiev and Tchaikovsky Series
Royal Festival Hall
Sun 27 Jun 2010, 7:30pm

Yuri Temirkanov
conductor

Sayaka Shoji
violin

Tchaikovsky  Overture, Romeo and Juliet

Prokofiev  Violin Concerto No. 2

Tchaikovsky  Symphony No. 4



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ロンドン・ジョギング Route 30 Hyde Park & Kensington Gardens, Green Park & St. James’s Park

2010-07-05 22:16:17 | ロンドン日記 (日常)
 この週末はこれ以上はないだろうという夏日。青空から陽射しが一杯に差し込む。先週末は走れなかったので、2週間ぶりのジョギング。ここ数週間の例により、”30 Great Runs in London”からコースを選んで走る。今日は、ロンドン中心部のハイライトとも言える公園の縦走にトライ。

 まず、自宅からハイドパークまで走って、ハイドパークを起点にスタート。


 続いてグリーンパークへ。木々からこぼれる朝日がまぶしいです。

(グリーンパークの入り口 ウェリントン・アーチ)


(グリーンパーク内)


 グリーンパークを出ると、そこはバッキンガム宮殿。意外とこの辺りは来ることが少なく、実はここを通るのはロンドンに来てからまだ2回目です。



(クイーン・ヴィクトリア・メモリアル)


(花壇の花も美しく、絵ハガキに出てきそうな風景でした)


 そして、セント・ジェームス・パークへ。ここも通るのも今回が2回目。意外と来ないものですね。最近の日照り続きで、池には藻が浮いており、池はあまり美しくなかったです。


 セント・ジェームスパークの奥で折り返して、逆走し、ハイドパーク経由でケンジントンガーデンズへ。

 (アルバート公記念碑)


 (もうすぐPromsが始まるロバート・アルバート・ホール。ホント美しいホールです)


 (ハイド・パークの池を望む)



 ちょっとしたロンドン観光ジョギングでした。80分走ったので、帰りはバスで楽して帰りました。公園だけでしたら丁度10キロぐらいですので、観光ジョガーの方にとっても楽しんで頂けるコースだと思います。

(バスの2階から)


 2010年7月4日 8:00-9:20

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大前研一 『衝撃!EUパワー』 朝日新聞社出版

2010-07-04 19:29:44 | 
 大前信者ではないが、数冊は読んだことがある。大前氏がEUに関する本を書いていたのを知って読んでみた。

まあ、一言で言うと、拡大するEUの成長性に注目し、「21世紀は超国家EUの時代になる」と予言する筆者のEU論である。

 (主な主張)
・「自社を成長させようとする企業経営者は必然的に世界の成長市場に進出し、シェアを取り、商売をしなければならない。しかしながら、・・・EUの市場への熱意、そこへの参入の必要性の理解は、現在の日本企業には乏しい。」(p41)
・超国家が民族紛争を無意味にする。
・欧州の企業が急速に多国籍化している。経営者の国籍が端的に示している。
・EUのリスクファクターはロシアに中央アジアに頼ったエネルギー問題、各国で異なる税制、金融危機。

 リーマンショックは折り込んであるが、ギリシャの財政危機に始まったユーロ危機の前に書かれているので、これが書かれた当時よりは厳しくなっていることは間違いない。ただ、一つの見かたとして、興味深かった。

 ただ筆者が言うほど、日本企業もEU市場の将来性を買っていないのではないと思う。ただ、優先順位が異なるのである。もちろん業界によって違うのだろうが、うちの会社の場合なんかは、欧州市場は、どうしてもアジア、米国の次に置かれてしまう。限られた、資金、人材をグローバルの中でどう集中と分散のバランスを取って、事業を発展させていくか?これは、なかなか難しい課題なのである。
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葉加瀬太郎さんのサマ‐コンサート (Taro Hakase Summer Moods)

2010-07-03 16:57:36 | コンサート (in 欧州)
 葉加瀬太郎さんのコンサートに出かけました。恥ずかしながら、葉加瀬さんのことはロンドンに来て初めて知りました。そのことを話すと、「知らなかったんですか?」と、何人もの人に驚かれましたので、よっぽど有名な方なんですね。今は、生活をロンドンに移しているようで、この日の会場となったカドガンホールでは年に数回定期的にコンサートを開催されているようです。

 会場は日本人の方がとても多かったです。半分以上は日本人だっかかも。仕事やゴルフを通じて知り合いになった駐在員の方たちを何人もお見かけしました。家族連れも多かったです。

 コンサートは楽しかった。この人、もちろんすごい音楽家なのですけど、それ以上に素晴らしいエンターテイナーですね。聴衆をウキウキさせ、音楽を楽しませる雰囲気作りが素晴らしいと思いました。特に、何か楽しませるために仕掛けを張り巡らせるというわけではありません。彼の楽しそうな表情、音楽を楽しむ姿勢、選曲、曲の合間に入るちょっとした曲の紹介、演奏仲間との演奏中の掛け合い、そんなこんなが混ぜ合わさって、楽しさいっぱいのコンサートになるのです。昨年のプロムスで、ヨーヨーマのコンサートを思い出しました。音楽ってこんなに楽しんだよ、ということがコンサート全体を通じてたっぷり伝わってきます。彼個人のことはもちろん知らないのですが、とっても人間性豊かな、おおらかな人のような気がします。

 選曲はクラシックの名曲や現代の映画音楽、そして、本人作曲の曲が、バランス良く配置されていました。葉加瀬さんの曲は、どれも皆、耳に優しく、一度聞いただけでメロディが耳に残る良い音楽でした。これも知らなかったのですが、ANAの乗降時に機内で流れる曲は、葉加瀬さんの作曲なのですね。私は日本に居る時から出張時等、たいていANAに乗っていて、この曲はとても好きな音楽だったので、とってもサプライズでした。好きな音楽を、オリジナルの形で、作曲者の演奏で聴く。とても、幸せでした。

しみじみと、来て良かったと思わせてくれる演奏会でした。






Friday 2 July, 2010
7.30pm
Taro Hakase
Summer Moods

Taro Hakase violin
Maciej Janas piano
Milos Milivojevic accordion
Corentin Chassard cello

Programme:
Brahms: Sonata No.2 in A major Op.100
Dvorak: Sonatine in G major Op.100
Hakase: La Fiesta for the New World
De Falla: Spanish Dance
Morricone: Medley of Moriicone
Simonetti: Mardrigal
Fauew: Sicilienne
Rachmaninoff: Vocalise
Hakase : Another Sky
Piazzola: Libertango
Liszt: Hungarian Rhapsody No.2
Strauss II: Tritsch-Tratsch Polka
Monti: Csardas
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私を愛したスパイ (The spy who loves me)

2010-07-03 00:10:53 | ロンドン日記 (日常)
 基本的に俗っぽい性質なので、本能的にワイドショーネタが結構好き。イギリスではワイドショーっぽいTV番組がないのが、ちょっと寂しい。

 昨日、今日と、もしイギリスのTVにワイドショー番組があったら、朝から晩までこの話題で持ち切りに違いないという事件が、高級紙、大衆紙を問わず新聞紙面をにぎわしている。

 もとはと言えば、今週月曜日(6月28日)に米国で一斉にロシアのスパイが捕まった事件の報道。The Timesとかも当初は、「この冷戦後の世界でもロシアのスパイは暗躍しているのだ」というトーンで、国際政治問題的、かつスパイ話の大好きなイギリスらしい取り扱いをしていて、「流石、イギリス」と感心していたのだが、今日の記事では完全にワイドショー話になっていた。

 何かというと、捕まった中に美人スパイ(写真 右)が居て、その美人スパイは、2002年にイギリス人男性(写真 左)と結婚して、2006年に離婚するまで、4年間一緒に生活していたのである。そしてその元夫君の存在が判明し、彼のインタビュー記事が掲載されているのだ。なんでも、彼は水曜日の朝に、父親から「お前の元ツマが、新聞の一面にでとるぞ」と電話で教えてもらって、自分の元ツマがスパイだと知ったという。そして、その後、MI5(情報局保安部)から電話があったらしい。

 上の写真の他に、紙面2面を使って、7枚もの彼女の写真が掲載されているが、ホントに可愛い感じする美人である。この人がスパイというのは、007もビックリの世界で、ジェームス・ボンドも信じられないんではないか。


 もしかしたら、貴方の奥(旦那)さんも、どっかのスパイかもしれませんよ。
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2010 ウィンブルドン テニス観戦記 その2

2010-07-02 04:53:12 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 ついに、ウインブルドン入場!!!中に入ると、既にすごい賑わいだった。まさにお祭り。センターコートの壁にはツタが茂っている。この人ごみ、活気、陽射しは、湿度だけが全く異なるものの夏の高校野球の甲子園球場周辺そのものである。

(入り口にあるトーナメント組合せ表)


(センターコートの入り口)


 人をかきわけて進むものの、有名選手の出るコートは既に一杯。センターコートなんぞは当日券は先着200名限りだから、整理番号6000番台の私らは、全くお呼びでない。生シャラポアを見たいなあと思っていたのだが、そのためには第1コートの出待ちをするぐらいしかない。シャラポア嬢の出待ちに賭けてひたすら第1コートの出入口でひたすら待つか、それとも、他の選手の試合を見に行くか、苦渋の選択だったが、シャラポア嬢はあきらめた。

 日本に居る時に、テレビではしばしば見ていたものの、20近くのコートが並び、ごくごく間近でいろんな選手、ゲームを見られるのは、想像通りのウインブルドンだった。土曜日のせいか、センターコートや第一コートのようなスタジアム形式のコート以外のグランドコートは6つほどしか使われておらず、これらのコートは座席数がそれほど多くないため、既に占有されていた。そこで、目ならしとして、全英オープンに並行して、グランドコートで開催していたジュニアの試合を見学することとした。たまたま、日本人の女子選手が出ている試合に巡り合った。EMI MUTAGUCHIさん、将来の伊達公子選手だ。ジュニアとはいっても、高校生ぐらいで、とっても上手い。しかし、残念ながら惜しいところで負けてしまった。



 ジュニア選手の応援の後は、コートを移動して、本来の選手権の試合を見ることにした。ここでもコート前に、並ぶこと30分ぐらい。でも、巡り合わせ側が良く、第18コートの最前列に席を確保できた。選手が5メートルも離れていない、手の届くところにいる。まずは、女子のシングル3回戦。Na Li(CHN)[第9シード] vs Anastasia RODIONOVA (AUS) 女子とはいえすごい迫力。さすが、本物は違う。

(コートに入るのも並びます)


(試合前のサイド決め)


(Na Li選手。とても力強いです)


(Anastasia RODIONOVA選手)


 続いて、男子シングルス3回戦。Fabio Fognini (ITA) vs Jullen Benneteau(FRA) [第32シード]これまた女子よりもさらにスピードとパワーにただただ圧倒される。試合も前半ワンサイドゲームかと思った試合が、途中で流れが変わり、両選手、観衆も大いにエキサイト。結局、ファビオ選手が流れを引き寄せきれずに負けてしまったが、とっても楽しいものだった。



(ファビオ選手。惜しくも敗れましたが、声援の多い人気選手でした)


(堅実で冷静なプレイが光ったJullen Benneteau選手)


(ボールボーイの機敏な動きが印象的です)


 試合後、せっかくなのでセンターコートを見学。スタンドには入れないが、スタンドの通路は自由に出入りできる。入場係の人に頼みこんで、ゲームの合間に写真だけ撮らせてもらった。一瞬の見学だったが、満員の観客が来ている服の色あいのミックスとテニスコートの芝の美しさが印象的だった。観衆のどよめきとかは、まさに夏の甲子園そのものだった。

(センターコート)


(センターコートの試合はモニターで見学)


 私はこれで十分楽しんだので、6時半頃、失礼したが、同僚は引き続き観戦。センターコートのリターン(既に帰ったお客さんの)されたチケットのリセールを狙って、引き続き残った。翌日、聞いた話では、リセールの行列に並ぶ前に、センターコートの通路をウロウロしていたら、帰路に着くお金持ちそうなマダムからセンターコートチケットを譲り受けたそうだ。アンディ・マリーのゲームを目の前で見たと言って感激していた。こんなこともあるらしい。

 とにかく、陽射しが強く、随分日焼けしたのがつらかったが、ホント楽しい、お祭り体験だった。

※いつも、オペラのレポートで参考にさせていただいているロンドンの椿姫さんのブログで、娘さんのウインブルドン観戦記が紹介されていました。なんと、2泊のテントによるOvernight Queでセンターコートを観戦されたとか(→こちら)。私は、まだまだ修行が足りない。

 2010年6月26日観戦

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