★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

つつが無しや友がき

2021年05月28日 14時37分59秒 | 徒然(つれづれ)
 先日私の故郷についてちょっと触れたが、子供の頃の交友関係を思い出した。
 故郷の小さな村では、子供なりに、小学生の集団、中学生の集団があり、何をするにもまとまって動いていた。

 小学生の集団が最も人数が多く、軍隊さながらのヒエラルキーが存在した。
 ガキ大将が大隊長で、その下に2、3人の中隊長がいた。
 中隊長の下には学年によって、軍曹、一等兵、二等兵がいた。
 機械に強い通信兵や情報に秀でた参謀クラスもいた。

 駐屯地は行きつけの駄菓子屋で、その前の観音様の境内が演習場だった。
 演習場の真ん中には土俵があり、その脇には高い松の木があった。松の木の後ろは急な斜面で、山へと続いていた。
 下っ端は訓練を兼ねて、相撲の稽古をさせられ、松の木に登らされ、斜面を登攀させられた。

 小学低学年の私は二等兵クラスで、私の下にも新兵クラスがいたが、ほとんど頭数には入っていなかった。
 普段は兵卒同士、あるいは中隊長のもとで行動していたが、週に一度くらいは、大隊長の号令で全員が集まり、隣町まで示威行軍をしたものだ。

 隣町のグループとは乱闘になることはなかったが、睨みあいになったことは幾度となくあった。
 最後はトップ同士の牽制の仕合い、話し合いで、お互いに捨て台詞を吐きながらも、事なきを得たものだ。

 あの頃の"ともがき"は今も元気だろうか、というかこの歳だし、何人くらい生きているだろうか。



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