昨日、NHKで古代楽器の特集をやっていた。
見るともなしに見ていると、地唄のお師匠さんがジャズピアニストとセッションをやっていた。
そのピアニストが佐藤允彦だった。
知る人ぞ知る、ジャズ界の大御所の理論派ピアニストだ。
氏がバークリー音楽院を卒業して、音楽雑誌『Guts』に「コード・プログレッション」と題した連載をやっていたのが1970年だ。
フォークソング全盛期のギター雑誌で、ジャズのコード理論の解説をやっていたのだから、今では考えられないことだ。
高校1年の私は、わけもわからぬままに読み耽っていたが、難し過ぎて理解するまでには至らなかったものだ。
あれから50年、当時29歳で新進気鋭だった氏も今や79歳の老境だ。
頭が良すぎるがゆえに、ジャズにとどまらず、自身が展開していたコード理論を超越して、独自の音楽世界を構築している。
音楽的感受性ではなく、透徹した理論重視を貫き、それを極めた姿がそこにあった。
ニッチな世界だけに、大衆化とは一線を画した活動で、なかなか世にその名が広まっていない感がある。
ある意味、ハートフルではなく、テクニカルで、万人受けは望んでいなかったようだ。
その音楽性よりも、懐かしい知人に巡り会ったような気分で、よくぞ今日まで第一線で活躍していたと感銘を覚えた次第だ。
見るともなしに見ていると、地唄のお師匠さんがジャズピアニストとセッションをやっていた。
そのピアニストが佐藤允彦だった。
知る人ぞ知る、ジャズ界の大御所の理論派ピアニストだ。
氏がバークリー音楽院を卒業して、音楽雑誌『Guts』に「コード・プログレッション」と題した連載をやっていたのが1970年だ。
フォークソング全盛期のギター雑誌で、ジャズのコード理論の解説をやっていたのだから、今では考えられないことだ。
高校1年の私は、わけもわからぬままに読み耽っていたが、難し過ぎて理解するまでには至らなかったものだ。
あれから50年、当時29歳で新進気鋭だった氏も今や79歳の老境だ。
頭が良すぎるがゆえに、ジャズにとどまらず、自身が展開していたコード理論を超越して、独自の音楽世界を構築している。
音楽的感受性ではなく、透徹した理論重視を貫き、それを極めた姿がそこにあった。
ニッチな世界だけに、大衆化とは一線を画した活動で、なかなか世にその名が広まっていない感がある。
ある意味、ハートフルではなく、テクニカルで、万人受けは望んでいなかったようだ。
その音楽性よりも、懐かしい知人に巡り会ったような気分で、よくぞ今日まで第一線で活躍していたと感銘を覚えた次第だ。
狙いは読後感。読めばわかる、あるいは読んでもわからないかもしれないが、なんとなく心の片隅に残る奇妙な違和感。ありきたりで普通を装った妙な安心感。 そんな小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから買えます。
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