今年もまた夏が巡ってきた。
何回目の夏なのか、数えるのはとうの昔にやめてしまった。
それでも夏は同じように巡ってくる。
この歳になると、いろんな夏の想い出がある。
小学校低学年の頃は、夏休みの盆前に、同居していた母方の祖母と、汽車やバスを乗り継いで、祖母の生まれ故郷の村に墓参りに行くのが習慣になっていた。
毎年同じように、菩提寺に墓参りをして、祖母の遠縁の家に2、3日泊まった。
そこには同い年の男の子がいて、その友達連中と朝から晩まで遊んでいた。
想い出はそんなことではない。
記憶の引き出しに残っているのは、家を出発してから、墓参りを終えるまでの情景だ。
ほとんど同じ夏の風景の中で、3、4時間ほどの同じ行程を毎年繰り返していた。
冷房など効いていない汽車やバスに揺られ、途中の乗換駅でアイスキャンデーを食べ、県庁所在地の駅前の食堂で昼食を食べ、炎天下、田舎のバス停からお寺までの、2キロほどの一面の田んぼ道を歩いた。
取り立てて想い出に残るようなものは何もなかったが、なぜか記憶としては鮮明に残っている。
そんな真夏の1日を描いた拙著「恋のバカンス」をAmazon kindle storeにて販売中です。
興味があれば、ぜひご一読を。
何回目の夏なのか、数えるのはとうの昔にやめてしまった。
それでも夏は同じように巡ってくる。
この歳になると、いろんな夏の想い出がある。
小学校低学年の頃は、夏休みの盆前に、同居していた母方の祖母と、汽車やバスを乗り継いで、祖母の生まれ故郷の村に墓参りに行くのが習慣になっていた。
毎年同じように、菩提寺に墓参りをして、祖母の遠縁の家に2、3日泊まった。
そこには同い年の男の子がいて、その友達連中と朝から晩まで遊んでいた。
想い出はそんなことではない。
記憶の引き出しに残っているのは、家を出発してから、墓参りを終えるまでの情景だ。
ほとんど同じ夏の風景の中で、3、4時間ほどの同じ行程を毎年繰り返していた。
冷房など効いていない汽車やバスに揺られ、途中の乗換駅でアイスキャンデーを食べ、県庁所在地の駅前の食堂で昼食を食べ、炎天下、田舎のバス停からお寺までの、2キロほどの一面の田んぼ道を歩いた。
取り立てて想い出に残るようなものは何もなかったが、なぜか記憶としては鮮明に残っている。
そんな真夏の1日を描いた拙著「恋のバカンス」をAmazon kindle storeにて販売中です。
興味があれば、ぜひご一読を。
狙いは読後感。読めばわかる、あるいは読んでもわからないかもしれないが、なんとなく心の片隅に残る奇妙な違和感。ありきたりで普通を装った妙な安心感。 そんな小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから買えます。
読後のカスタマーレビューをいただけたら幸いです。