★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

ヘタウマギターの味わい

2021年07月13日 15時55分40秒 | 徒然(つれづれ)
 前期高齢者の洋楽ファンの私にとって、やはりビートルズとローリング・ストーンズは別格だ。
 ロックバンドは数あれど、それらのバンドが手本にし、影響されたのがビートルズとストーンズだ。
 現代ロックのパイオニアというところか。

 両バンドで私の一番好みの曲は、「ゲット・バック」と「ホンキー・トンク・ウイメン」だ。
 ビートルズにしてもストーンズにしても、名曲が多すぎて、選ぶのに迷うが、You Tubeで好んで聴くのはその2曲だ。

 どちらも代表曲とは言いがたいが、なぜか心を惹かれるのだ。
 共通するのは、シンプル、かつノスタルジックという点だ。

 それとジョン・レノンのギター、キース・リチャーズのギターのなんともいえない味わいだ。
 彼らより上手いギタリストはいくらでもいる。今だったらアマチュアでも、当時の彼らを凌駕するバカテクの弾き手もいるほどだ。

 しかし彼らの演奏は、エリック・クラプトンやジミー・ペイジとは比べものにならないくらい、ヘタウマとも言えるようなテクニックだが、なぜかハートに染みるのだ。
 特にキースはオープンGという変則チューニングで弾いて、その和音の響きは独特だ。

「ゲット・バック」も「ホンキー・トンク・ウイメン」も、スタジオ録音よりライブ演奏、オーディオセットで聴くより、トランジスタ・ラジオで聴くほうが曲のイメージに合っている。

 ギターというのは、テクニックだけでなく、ハートというか、雰囲気、味わいなのだ。
 その源流というか、原点は、やはり戦前の黒人ブルースにあるような気がする。
 今、私は戯れにそのブルースをシコシコと練習している。
 

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