★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

Fの想い出

2021年07月04日 21時53分46秒 | 徒然(つれづれ)
 大学に入学して初めての下宿先で一緒になり、長い付き合いとなった和歌山出身のFについて語ろう。
 VANがお気に入りのアイビー少年Fは、とにかく変わっていた。

 Fの部屋は一軒家の下宿の4室あるうちの、1階の6畳の洋室だった。
 当初は玄関で靴を脱いで上がっていたが、そのうちに欧米風に土足で生活するようになった。

 主だった家具はパイプベッドとファンシーケースで、部屋のあちこちには書籍や雑誌が山積みされていた。
 その書籍も幻想文学や悪魔や天使、怪奇現象やUFO関連のトンデモ本ばかりだった。
 壁には横尾忠則や外国のサイケデリック調のポスターが貼られていた。

 机やテーブルがなかったので、近くの喫茶店の横に捨て置かれていたデカいコーヒー樽を、私と一緒に夜中に拝借してテーブル代わりにしていた。
 部屋の中央にはイーゼルが鎮座し、その上に載ったキャンバスには、福笑いの土台のようなおかめ風の輪郭が描かれていた。
 たぶん、当時人気だったアグネス・チャンか麻丘めぐみを描こうとしていたのだろう。
 その油絵はついぞ完成することはなかった。

 Fには和歌山風の関西弁を伝授してもらったり、友達を紹介してもらったり、映画館のオールナイトのバイトを紹介してもらったりした。
 お互いに酒豪で、よく河原町や木屋町の居酒屋やパブを飲み歩いたものだ。
 和歌山のFの実家も一度訪れたことがあり、その時はぶらくり丁や和歌の浦を案内してもらった。
 私の九州の実家にも来たことがある。

 大学を卒業してからも付き合いは続き、結婚披露宴にも参加した。
 そんなFも40代半ばでくも膜下出血に倒れて、帰らぬ人となった。
 

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手を振るサザエさん一家

2021年07月04日 19時12分56秒 | 徒然(つれづれ)
 戯れにテレビを点けたら、サザエさんのエンディングをやっていた。
 サザエさん一家が一列に並んで、ロッジへ向かって歩いて行くシーンだ。

 見ていてなんとなく違和感があった。
 その違和感の原因は、全員が腕を振って歩いていたことだ。

 以前、といっても、もう10年以上前になるが、その時には腕は振っていなかったはずだ。
 足だけ動かして、手はダランと下に垂らしていたはずだ。
 それはそれで違和感があったのでよく覚えている。
 今は、両手両足を元気よく動かしている。

 いつから変わったのだろう。
 サザエさんフリークは、変わったその日を覚えているに違いない。
 たぶん、あっ、手を振っている、なんて声を上げたことだろう。
 まあ、それだけ長い間、私がサザエさんを見ていなかったということだ。
 

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夏競馬スタート

2021年07月04日 16時29分51秒 | 徒然(つれづれ)
 今月から夏のローカル競馬の開幕だ。
 春のGⅠ連敗のことはきれいさっぱり忘れて、秋のGⅠシリーズへ向けて英気を養おう。

 最初の土日は、三連複1頭軸流しと枠連のセット勝負で、枠連の代用品が入り幸先よくプラス計上だ。
 最後の福島のメインレースは三連複が外れたので、ため息をついていたら、枠連が当たっていた。

 三連複と枠連の軸を違う馬にしていたのが奏功した。
 2着が穴馬だったので50倍超の配当だ。
 当分この買い方をしてみよう。
 

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