★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

使い捨てライター

2023年06月10日 19時23分33秒 | 徒然(つれづれ)
 世に発明品は数多ある。
 特にIT分野では、人々の生活を飛躍的に向上させたモノも少なくない。
 パソコンを筆頭にスマホ、Wi-Fi、Bluetooth、電子マネーなど、生活シーンを根底から変えた感がある。
 
 それらが日常になかった時代と現在の生活レベルは、人によってはそれこそ雲泥の差だ。
 もし、それらがなくなったら、それこそ日常生活が成り立たなくなる。
 もちろん、私もそれらの価値は認めているし、その恩恵を享受しているので、もし、パソコンがなくなったら、と考えるだけでも空恐ろしい。

 それら大発明品より、若き日の私がインパクトを受けた発明品が、使い捨てライター、いわゆる100円ライターだ。
 ちょうど私の大学時代にそれは世に出て、瞬く間に喫煙者の間に広まった。
 今や、ベストセラー商品からロングセラー商品になったのは、改めて言うまでもない。
 私もマッチから、すぐに乗り換え、それまで使っていたジッポも机の引出しにしまい込んだ。

 100円ライターはマッチを駆逐し、ガスライターやオイルライターを衰退させた。
 喫茶店の、ある意味、情緒だったマッチはなくなり、喫煙者のステイタスだった高級ライターは無用の長物になった。
 煙草にマッチで火を点けるのは、一部の頑固者だけになり、舶来の高級ライターは成金趣味に成り下がった。

 そんなわけで、実用本位の100円ライターは、私の生活において、ライターを煙草に火を点ける道具としての原点に回帰させた。
 価格やデザイン、ステイタスという、いわばライターにおける非実用的な側面を削ぎ落したのだ。
 これこそまさに、私の日常生活のニッチな部分を画期的に変えた発明品だ。


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