AI は芸術を駆逐する

　先日、将棋の学生名人戦の優勝者が、AI搭載の将棋アプリを不正使用したとして失格になったという。
　AIで将棋の研究をするのはOKで、現に藤井七冠も以前から利用しているという。

　しかし、対局中の使用は禁止されている。
　その理由は、もはや人間はAIに勝てないかららしい。

　AIの進化は目覚ましく、将棋やチェスなどは、すでに人間の能力を凌駕しているという。
　将棋やチェスに限らず、音楽や絵画の分野でも、AIはミュージシャンや画家の作品に迫る勢いだ。

　あと10年もすれば、ヒットチャートはAI作の曲で埋まり、美術館や画廊もAIの絵が大半を占めるだろう。
　そんなことはない、芸術の分野ではAIは人間には及ばない、という意見もあるだろうが、曲にしても絵にしても、その評価は一般人、消費者によるものだ。

　古今東西の膨大な曲や絵画のデータから、売れる要素を切り貼りすれば、一般ウケする作品は簡単に生まれるはずだ。
　芸術も今やビジネスだ。売れてナンボだ。それを買うのは一般人だ。

　売れるノウハウのデータを蓄積した、AIによる売れる曲、売れる絵は、芸術家の感性をも駆逐するだろう。
　ミュージシャンや画家は、今のうちに転職を考えたほうがいいかもしれない。
　

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