疲れ知らずの私

　現代人は疲れる、らしい。
　その主なものが、仕事による蓄積疲労、らしい。

　らしい、と書いたのは、私は今まで、肉体的にはもちろん、精神的にも疲れを感じたことがないからなんだよね。
　風邪や片頭痛、歯痛や腹痛、二日酔いなどは別として、ちょっと、しんどいな、程度のものはあっても、一晩寝たら回復している。
　もちろん、元気ハツラツというわけでもないけどね。

　人が言う、仕事で疲れる、ましてや疲労が溜まって取れない、というのがわからないんだよね。
　それは心身両面での疲れだろうけど、ブラック企業じゃあるまいし、仕事にそれほどの労力や精神力を注いでいるのだろうか。

　私は在職中、たまに遅くまで残業したことはあっても、それで疲れることはなかった。
　別に仕事がデキる自慢をしているわけじゃないよ。
　逆に、残業代を稼げてルンルンの気分だったね。

　ドラッグストアやコンビニには、疲労回復のための薬剤やドリンク剤が並んでいる。
　いつも、誰が買うのだろうと不思議に思うし、それらを飲んだところで、目に見えて疲労が回復するとも思えない。
　ハードな飲み会の前に、ユンケルや胃腸薬を飲んだことはあるけど、それは疲労回復の目的ではなく、単に二日酔い防止のためだ。

　疲れというのは、肉体的な痛みでも、精神的なストレスや悩みでもないだけに、寝て自己治癒力というか、回復力に頼るしか対処の方法はないかもしれないね。

　でも、蓄積疲労は、寝ても回復しないみたいだね。
　ここは思い切って、疲れは錯覚、思い込みだと割り切ることだね。

　いずれにせよ、私は、疲れを知らない、健全な肉体と精神に産んでくれた親に感謝だね。
　

ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだよね。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに、磨きがかかってきた気もするしね。でも、そのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがあるんだよね。　そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★　拙著電子書籍ラインナップ・ここから買えます。
　読後のカスタマーレビューをいただけたら幸いです。