前職の会社は、30代の支店長と係長と平社員、20代のパートの事務員と私だったので、私にとっては大きな環境の変化だった。
まるで大学時代に戻ったような錯覚に陥った。
部署自体が発足間もないカタログ事業だったので、即戦力を見込んで、中途でいろんな業種の人間を採用したのだ。
ポンプ屋、エアコン屋、ハム屋、ファンシーショップ屋、繊維問屋など、バラエティに富んだ業界から、ケツを捲った社員が流れてきていた。
私たちより年長の生え抜きの社員は本流の部署からの異動で、どう見ても、当該部署から弾き出されたような社員だった。
そのほとんどが各支店の営業マンで、多い社員は5、6ヵ所の支店を転々としていた。
サラリーマンに転勤はつきものだが、転勤の多い社員は、出世街道に乗った一部の社員か、あとは落ちこぼれ社員だ。
同世代の人間も何人かは転勤したが、出世とは縁遠かった。
出世の伴う転勤はいいとして、それ以外は本人はもとより、家庭があれば、家族にも大きな負担となる。
そんな社員の集団だったが、事業は時流に乗り、最終的には一部上場会社の看板部署になった。
幸いなことに私は部内異動はあったが、定年まで転勤はなかった。
もちろん、出世もしなかったが、一応、管理職の末席には到達したので、居心地のいいサラリーマン生活だった。
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