虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

代替案

2015-05-01 10:23:55 | 乗り物
昨日の続き(代替案)について。

バス高速輸送システム(BRT:Bus Rupid Transit)という方法をご存知ですか?

この方式は、東日本大震災(津波)で甚大な被害を受けた岩手県内の鉄道路線で活用されており、先月現地へ行った際に乗ってきました。

簡単にいうと、被災前は線路だった路盤をバス専用道路に改修し、普通の道路と双方を使いながら、乗客を運搬するバス路線(システム)です。

バス専用道路を通る区間は遮る車両がないため、ほぼ時刻表通りに運行できます。
ただし、一般道は渋滞等によりやや遅れてしまうことがあり得ます。

それでも一般道のみを走る路線バスより時間に正確な運行ができるのは間違いありません。

また鉄道の場合、保線などのメンテナンスも必要ですが、バス専用道路ならそれも要らず、北国なら冬期間の徐排雪くらいの保守管理で済みます。
JR日高線の不通区間はあまり雪が多くない地域なので、夏の台風や冬の嵐での高波対策くらいでいいはずなのです。
また山岳区間もほとんどなく、海辺の一本道に近いロケーションです。
それこそ怪しげな場所は一般道を使い、路盤がよい場所はバス専用道路にすればいいのです。

バスも朝晩の通学時間は大きめの車両、それ以外は地域住民の買い物や病院通いが主だろうから、20~25人乗りの中型車両で大丈夫だと思われます。
それを1時間半毎に、双方からバスを送り出せば、今までの鉄道よりも便利になります。
すると、1日10往復はできます。
今の日高線(不通区間の鵡川~様似間)は1日5~6往復なのだから、明らかに利便性は向上します。

またバス専用道路の工費も鉄道路線の復旧より安上がりでしょうし、かなり早く整備もできるはず。
加えて、延伸が進む日高道(自動車専用道路)を活用することも考えると、より選択肢は増えるでしょう。

あとはJR北海道と自治体との調整になりますが、あまり鉄道ばかりに固執すべきでないと考えます。

PS、BRTは東京オリンピック・パラリンピックの会場輸送にも活用されることになっており、都心から湾岸エリアの競技会場への観客の輸送にも活躍しそうです。