虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

いつかは…?

2015-05-07 05:00:00 | 乗り物
いつかはクラウン。

古くからの自動車ファンなら絶対に聞いたことのあるフレーズだろう。

日本一(世界屈指)の自動車メーカーであるトヨタのフラッグシップ車種であり、伝統と格式に満ちた和製高級車である。

乗ってみると、独自の世界観があり、好むと好まざるとに関わらず、らしさを持ったクルマだ。

かつては、クラウン独特の世界観(ステータス)が、多くの消費者に支持された。
事実、アチコチの道でクラウンを見かけた。
大抵が黒塗りで、面白みはないのだが、重厚感は半端ないし、安定感も他の追随を許さなかった。

今でも熱烈なクラウンファンは存在しているが、かつての勢いは感じられない。

今世紀に入り、輸入車の台頭や高級車市場の変化もあり、クラウンが絶対の時代ではなくなった。

加えてトヨタが、ピンクやライトグリーンのクラウンを売り出してしまった。
これには驚いた!というかたまげた。

メーカー自らが、築き上げてきたブランドイメージを壊す暴挙に出たと思った。

個人的には、クラウンには昔から構築してきたイメージを頑に守って欲しかった。

はっきり言って、クラウンは好みのクルマではないが、あの独特な存在感は他にはないし、日本的な高級感を演出していたと思う。

売れても売れなくても、存在するだけで意義があるクルマ、それがクラウンだったのではないか?
トヨタとしては、売れるために新たなチャレンジをしたという解釈なのだろうが、どうにも理解できない。

こんなとこにも時代の流れを感じずにはいられないが、なんとなく寂しい気持ちになった。

いつかはクラウン。

このフレーズも死語になりそうな気がする。
もしかしたら、すでに死語かな?