虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

都内唯一の渡船

2017-09-21 06:53:32 | 乗り物

歌にもなった名所「矢切の渡し」(画像)。

かれこれ20年ぶりの乗船。

今や都内唯一の渡船になった「矢切の渡し」ですが、ここの歴史はかれこれ400年になるという。すなわち江戸時代の初期から現代まで受け継がれてきた。

江戸時代初期に江戸幕府が地元民(とくに農民)のために設けた利根川水系河川15ヶ所の渡し場のうちのひとつであり、現代のような観光用途ではなかった。簡単な話、通行所であり関所であったのだ。関所を通れるのは、近くの百姓(農家)や勅使、藩主、幕府の役人などに限られ、それ以外の者(一般の者)は関所破りとして厳しく罰せられたという。

かつては官営だったが、その後民営となり、代々個人により運営され、現代に至る。

料金は片道200円。この日は南風が強く、江戸川の下流から上流へ逆向きの流れだったため、やや波が高め。それなりに暑い日だったが、川面を流れる風が心地よかった。 

都内にこういう場所が残されているのは嬉しい。末永く続けて欲しいものだ。