木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

荒味漆

2009-09-03 22:15:26 | 
日本産の荒味漆を譲っていただきました。

荒味漆というのは、漆の木から漆を掻いたそのままの漆。
掻いた時に入る、木の皮やゴミなどがたくさん混じっています。


漆屋さんは、機械で漉してゴミを取り除きますが、それはできないので取りあえず、寒冷紗で大きなゴミを取り除きました。
この後寒冷紗を巻いて両端を持ってひねり、ゴミの中の漆分を絞り取りました。
手が漆まみれになってしまいました。


漉した生漆は、桶では水分が乾燥してしまうので、チューブに分けて保存することにしました。


380匁(約1.4kg)の荒味漆から、200g入りのチューブ6本、100g入りのチューブ1本、約1.3kgの生漆ができました。
チューブに入りきれなかった漆と、容器に付いた漆で、昨日木地ができた銘々皿と五稜箸の捨て摺りをしました。
と言うより、漆を無駄にしないために、捨て刷りにあわせて漉す作業をした、と言う方が正しいのですが。
貴重な日本産の生漆、大切に使いたいと思います。
コメント (6)
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