木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

ろくろの勉強

2013-02-21 22:45:27 | 木工
お世話になっている田中さんの紹介で、兵庫県の冨島さんの工房へろくろの勉強に行って来ました。

冨島さんは兵庫県の宍粟市に奥様と二人で、木工ろくろと漆塗りの工房、木工芸「山清」を開いておられます。
途中から降り始めた雪が、工房への道や工房の庭には数センチ積もっていました。
もう一人予定していた方が雪のために来られなくなり、個人授業を受けることになりました。


まず、ろくろのかんな作りから。

ある程度延ばして用意していただいたハイス鋼の棒をコークスの炉で赤く熱して



叩いて更に延ばします。叩いて延ばしながら形を整えていきますが、ハンマーは重く、なかなか難しい。


写真がありませんが、適度の厚みまでのばしたらからおろし、グラインダーで刃先薄く削りました。
そしてもう一度炉で赤めて、先を折り曲、最後に焼き入れ、焼き戻しをして、鍛冶の仕事は終了。
研ぎにかかりました。



一応完成したかんな3本。刃先の曲げを変えて作りたかったのですがなかなか難しい。



早速試し切りをしていただきましたが、まあまあ切れるようで一安心。
この後かんなを使ったろくろの挽き方も教えていただきました。

今までこの日本式のろくろの鉋がうまく使いこなせず、バイトばかりをつかっていましたが、なんとか削ることはできるようになりました。
これからろくろの仕事の中で、しっかり使いこなせるよう練習していきたいと思います。

また、昼食後、冨島さんのろくろを中心とした作品の数々や、奥様の刳り物の作品なども見せていただきました。
薄く薄く挽かれた杉の大きな盛り器など、すばらしい作品を拝見しました。

冨島さん、今日1日大変有意義な勉強をさせていただきました。
本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願い致します。


コメント (3)
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