木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

文人趣味サロン

2018-02-17 23:22:13 | 煎茶
昨日は、奈良の「茶・アートカフェ うつぎ」で毎月開かれている「文人趣味サロン」へ行ってきました。
講師は、煎茶美風流家元の中谷美風先生。
始まったのは午後6時。今回のテーマは・・漢詩を作る?!

まずは、お軸の鑑賞。

皆川淇園の漢詩を読みながら、絶句、平仄、押韻、句法・・・などの説明を受けました。


途中のお茶休憩に出されたお菓子は、皆川淇園の詩のイメージから作られたお菓子。お茶と共に美味しくいただきました。

このサロンは夕食付き。

お家元のお嬢さんが作られる、自然をイメージした料理です。今回は雪の吉野に行かれた体験を元に作られたそうです。


漢詩を作るなどもちろんはじめて。
詠もうとする情景を浮かべながら、配られた資料と漢和辞典をたよりに文字を探します。
その句法、平仄、押韻・・・・、難しいルールに頭はこんがらがるばかり・・・
やっと漢詩っぽくなったころには11時をまわっていました。


できた詩を先生に検索していただくとともに、その詩から先生が文人画を描いてくださいます。
まさに、「詩中に画有り 画中に詩有り」です。

その画に詩を書き込みました。

作った漢詩は
 青春悠久去 禿木歳寒身
 氷水研刀鉋 忘凍福履新
  

妻の詩が完成したのは日付が変わってから。


皆さんの作られた漢詩を並べてみました。
素晴らしい体験をさせていただき、気が付けば6時間以上があっという間に過ぎていました。。

そして今日は、奈良県文化会館で開催されていた「日本の書展 奈良会場」へ。

書と共に、企画展「煎茶美風流宗家 家蔵の文房具と書籍~文房清玩(ぶんぼうせいがん)」を鑑賞。
明代や清代を含む貴重な品々の展示されていて大変見応えがありました。


次に文化館のとなりの県立美術館の「悠久の美と技」展へ。
北村昭斎先生をはじめ工芸会でお世話になっている皆さんの作品も展示され、奈良に伝わる工芸の美を楽しむことができました。

最後は、中国茶カフェ・ギャラリー叙友舎へ

知り合いの漆芸家の個展で来て以来、何年ぶりかです。
薫り高い中国茶を味わい、オーナーといろいろお話しし楽しい時をすごすことができました。
満ち足りた2日間でした。
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