木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

椅子の制作 鉋削り

2011-11-24 22:45:31 | 作業動画
部材の削り出し(鉋削り)続きます。


座板の側面(木口、木端)の鉋削り。


これが済んだところで、座板と後脚の仕口を仕上げます。

少しきつめに調整しておきます。



しっかり組めました。


次は背の鉋掛け。

背は6枚揃えて同じ面になるよう削り出します。こちらは表面。



こちらは裏面。



4脚分の面出しが完了。




この後、1本ずつ表と裏面をやや胴張りに削り、面を取って仕上げます。

一日、ひたすら削って削って削りました。
今日で鉋掛けが3日続きました。でも少しも苦でありません。
いろんな曲面や材の状態を見ながら道具を選び、刃の調子を整えて削り、少しずつ仕上げていくのはむしろ楽しいのです。


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2 コメント

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職人にとって (fagus06)
2011-11-25 07:47:09
大事なのはやっぱり道具なんだな、と見ていて思いました。ichiさんがいつも道具のことを書いておられるのも、そのためですね。
私も以前は、専用の原稿用紙を作ったり、鉛筆や消しゴムもいちばん高いもの(といっても数百円ですが)を使っていましたが、ワープロやパソコンで仕事をするようになって、そういう文具は使わなくなりました。
便利になって仕事は速くなりましたが、何かが変わってしまったような気もします。
鉋やノミで木を削る時のサクサク、シャリシャリという音は気持ちいいです。材によって音も違うんでしょうね。
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Re:職人にとって (ichi)
2011-11-25 23:01:22
木工の場合木を切ったり削ったりして仕事をするわけですから、道具無しに木工は語れません。鉋一つ取っても鉋によって切れ味、手に伝わってくる感触、切れ止み方などが違うのです。同じ材を削っても、音も違ってきます。そんなことも楽しみながら木を削る作業は飽きることがありません。
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