木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

桑文箱 隠し蟻

2012-05-30 21:40:50 | 木工
桑文箱の仕口はいつもの隠し蟻。


長手側板にほぞを作り、



それに合わせて妻手側板に墨を付けほぞ穴を掘ります。



留めは胴付き鋸で切り、



鑿で整えます。
この胴付き鋸、長勝さんで目研ぎをしていただいてから、細かな作業も実にしやすくなりました。



さらに、底板を嵌める小穴と、合口の野籠を作(さく)って身の側板の加工が完了。



底板は,仕上げの鉋を掛けて厚みを決め、裏側の周りに向かってやや薄く削って小穴に合わせます。



身の仮組み。良いようです。


続いて蓋。

蓋の天板の裏は、表の甲盛りに合わせて裏透きをします。
浅丸の反り台の豆鉋で仕上げます。



その後作理合わせる小穴を突いて、仮組み。



仮組みが済んだら、内側にペーパーを掛け、石灰で渋出しをします。
乾いたら磨いて内側を仕上げ、それから組立てます。


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