Chun日記~両足脛骨欠損症の娘をもった父親の育児&子育て奮闘日記

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陸上に挑戦するということ

2014-07-14 00:01:01 | 義肢装具や関連のお話
どうもいけない。

このことばかり考えている。
陸上に挑戦すべきかどうか・・・・とても悩ましい問題だ。

シンプルに気持ちだけで言えば、簡単。
もちろんやらせてみたい。そりゃあそう。
でもね・・・・もんだいがある。

まずは、費用

現在のところ、オズール社の「フレックスランジュニア カテゴリーワン」という足部が娘の履くべき足部らしい。
それを履いてはじめて、少しだけ跳ねる感覚を感じることが出来、可能性を感じることが出来た程度だけど。
たぶんこの足部が、陸上に挑戦するためには必須となりそうな感じ。

でもね。その足部・・・・・・むちゃくちゃ高価。 なんと購入すると片足で47万円するそう。
最近になってレンタルという制度を、日本代理店であるパシフィックサプライさんが始めてくれたんですが、それでもまだ高価。 1ヶ月1足7000円という金額。
娘さんの場合、両足だから14,000円/月。
スポーツ用だということで全額自費。

月に14000円って、結構な値段。ましてや我が家のように他の習い事真っ最中の家庭には大打撃な金額。
それを、うまくいくのか判らない状況で払うことを決心してはじめて、まともにはじめることが出来る。
そんな現実がある。

次は練習方法

現在のところ、私が知っている限り 月に一回、三重、大阪、東京で 義足の人の走行会が主催されており、それに参加するのがもっともいい方法。
でも、月に1回。 しかもそのときにも娘がはきたい足部は数が少なくて、参加している子供達で順番に使っていく状況。ほとんど練習するというところまでいかない。

だからといって、である。
もしも、月額を支払ってバネ足部をレンタルしたとして、いつ練習するのか。
これまた難しい。

我が家は共働きである。
だから平日は娘は放課後学級に行っている。家に帰ると宿題、チャレンジタッチ、明日の用意に終われ、寝る時間が削られている。 土日はピアノに合気道。矯正歯科もあれば個人指導の水泳もある。とっも働きならではの土日の買出しだってあるし、妹のイベントだって多い。

学校にバネ足部を履いていくのは論外だろう。
フォルムとして周りの子供達を傷つける危険性があるし、靴が上靴がはけない。階段が昇降しにくそう。
いろんな意味でとてもハードルが高いだろう・・・無理かどうかまでは言及しないけど。
体育の時間にだけ、それをつけること・・・・これまた付け替え作業のハードルが高いだろう。ちょっと無理かな。
そうすると・・・・
これは無茶な感じになるけど・・・・わがやでどうしてもってなったら
朝今までよりも15分くらいは早く家を出て・・・バネ足部を履いて登校して、学校に着いたら普通の足部に履き替えて、バネ義足を私が持ち帰り、そのあとで仕事にいく。それが出来ればまあ、毎日歩行は出来る。
でも、アスファルトかインターロッキングだし、平らじゃないところたくさんあるし、苦労しそうだけど。
出来ないことはないかもしれないけれど、家族総出の協力と理解、本人の絶対的モチベーションが必要。


こんなことを考えていて・・・・
バリバラの司会の 大西さんと夜中にたくさんお話をメールでさせていただいてしまった。
心からありがたい。

おかげさまで、頭の中で少し整理が出来てきたけれど、問題点はかわらず、ここにある。
どうあるべきか。さらに悩む。


パラリンピアンを取り巻く環境は、こと日本では苛酷だ。
テレビで紹介されている有名な選手も、スポンサーなどいるわけではなく、会社で働きながら自費で義足のレンタル代や遠征費、トレーニング費用なんかまで工面する世界。
練習場もコーチ陣もサポート体制も、オリンピックとは別。 
すべて自分が頼り・・・
過酷だ・・・

娘に「走る」ということを教えてあげたい。
その気持ちに変わりはない。 当たり前だ。
でもさ、なぜかそれを体験させるために、足部をレンタルする話になり、せっかくレンタルするならとどうやったら練習でいるかを考えていくというこの状態。なにかが違うような気がする。

やはり、楽しんで走りたい。
そのためにはやはり、なんというか、使いたいときに使える状態に足部があってほしい。
でも、それは今の日本では望めないらしい。


うーむ。

今度パラリンピックチャレンジというイベントにも参加するつもり。
その場で、カテゴリーワンを数時間はいて、パラリンピックの選手に見てもらって、娘がやりたい気持ちになるのかどうか。どこまで走れそうなものなのか。 試してはみたい。
その後、娘がなんといいだすのか、やりたいといいだしたらどうするのか・・・・
まだ、今はわからない。
そもそもそれが判らないのに、参加していいのか。それすらも判らなくなってきた。

そもそも・・・カテゴリーワン 高すぎるし希少すぎる。
パラリンピックチャレンジ っていう企画をやるなら・・・・ 主催者側でその日だけでもオズールの本社と交渉して、日本の将来のために、将来の日本でのスポーツ用足部需要の掘り起こしのために・・・・
何でも良いけど、会場に1ダースくらいのカテゴリーワン、用意してくれないものだろうか。

だってさ。わざわざ試しにとまりで家族で行くんだよ。
行ってみて、結局それすら体験できなかったらさ、だまされたような気持ちになってしまう。
かなしいよね。

取り急ぎ、協会へその旨は伝えてみている。
どういう対応をしていただけるのか、静観してみよう。
まあ、無理かもしれないけれど、お願いせずにはいられなかった。
協会からしたら、わがままな困った参加者だと写るんだろうなあ・・・・ あーあ。













コメント
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