共働き
我が家は共働きである。
たぶん、重度の先天性障害をもって生まれてきた子供を育てている家庭には、フルタイムでの共働きの家庭はそうたくさんはないだろう。
最近、サイボウズのCMで子育てをしながら働く大変さについて考えさせられる動画を見る。
なるほどなと思う部分がありつつ、おやっと思う。
お母さんにしかできない育児の範囲について、映像で当たり前に定義づけしてしまっているように思う。
正直、直接母乳をあげることを除けば、大変かも知れないけれど父親でも育児はできる。だからして、共働き家庭が大変なのはそういう問題ではない。
たとえば旦那さんにものすごく理解があったとする。そして分担を話し合う。
旦那さんと奥さんの手取りや勤務形態、生涯賃金見込みなどを突き詰めて見たときに、できる分担方法の選択肢があるかどうか。
たぶんこれに尽きるような気がする。
仕事を朝、夕、遅刻早退すること。
最近では可能な職場は増えてきた。
でも、可能なだけ。
仕事の上では、無理がきかないので一つの責任ある仕事を一人では引き受けにくいし。部下のフォローもしづらい。上司にあわせる秘書的な仕事もきつい。
職務内容を限定することになり、職場にとっては使いづらい人材になる。
また、それを選択した場合に、実際には人事的に当たり前にマイナス評価になり昇給昇格は遅れる。もちろん当たり前に生涯賃金も減ってくる。
男も女もそれはあるように思うが、女性に比べて、一般的に期待値が高い男性の方が、昇給昇格の遅れが生涯賃金に与える影響は大きくなることが多い。
私が思うに、これこそが大きな問題であろう。
保育園や放課後学校がどれだけ充実しても、病中病後児保育がどれだけ進んでも、究極のところでそうしたことになる。
それが今の日本なのかなと思う。
祖父母に頼れる家庭は、いいかもしれない。
でも晩婚化が進んで久しく、母親が第一子を授かるのも高齢化している。
一番大変な第一子の乳児期に、既に祖父母が介護が必要かどうかの瀬戸際にある場合もよく聞く。もちろん家庭によるが。
いろんなことの組み合わせが、今の子育て世代を苦しめている。そんな気がする。
さらに言うと
先天性障害をもって生まれてきた子供を育てている家族は、通常プラスアルファの負荷がかかる。
その大きさはそれぞれだが、プラスはプラス。そのせいで人にはわかりづらいが、いろんなところに歪みが出やすい。
そんなせいで、たぶん少ないだろうな。
そう思う。
ふと考えたそんなこと。
ただの愚痴かな(^^;;