Chun日記~両足脛骨欠損症の娘をもった父親の育児&子育て奮闘日記

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「離断、切断した足先、断端付近に水ぶくれや血豆ができました。どうすればいいですか?」

2015-01-16 00:21:07 | 脛骨欠損のお子様をお持ちのご両親へ

小児義足110番?
「離断、切断した足先、断端付近に水ぶくれや血豆ができました。どうすればいいですか?」


という質問に答えてみます。
なんというか、すごくデリケートな問題だし理解されづらいと思うので。
ご参考まで。




(回答)


離断した方の足先に水ぶくれや血まめ。ですね。


まずは、我が娘の話。
「出来ないように気をつけています」
と言ったところでしょうか。


あまりひどいものはできたことはありませんが、いろんな荒れ方をするたびに、悩みながら対応します。


保湿する。
殺菌する。
化膿止めをする。


が処置の基本と思います。


できるだけ、処置は寝るときだけにしています。
また、ガーゼを貼ると、貼った箇所がかぶれたりするので、できるだけ薬をぬるだけにしていますが、ひどい時には。


寝る場合には、
ガーゼに薬を染み込ませて、包帯テープのようなもので押さえて止める。


義足を履く時には、
薬を塗り、ラップを貼り付けて、ずれないようにライナーを履く。


という対応をしています。


ただし。
断端に血豆ができる状況は、義足使用者にとって非常に危うい状態で、ソケットが合わなくなってきている場合がおおいです。
我が家は断端が痩せた結果、体重が断端部に集中して起きそうになったことがあります。


ライナーを履いてからソケットを履く時に、ソケットの中に小さく丸めた粘土をラップに包んで入れてから履いてみて、そーっと脱いでみた時に、粘土が潰れているなら危険信号かなと。
その場合には、ソケットをすこしキツめに調整してもらい、断端末に荷重が集中しないようにしてもらわないと、何度でも同じ箇所が痛むかもしれません。


この場合の応急処置として、我が家では


古いライナーを丸く小さく切り抜き、布部分を無理やりはがし、尖った角の面をとったものを作り。
それを、ソケット内側の断端末に当たる箇所に貼ったりして、衝撃を和らげたり。
ソケット内側に合皮を布両面テープでぐるりと思い切って貼ることで、ソケットにライナーが入りすぎてしまわないようにしたり。


そんな対応をしています。
すべて、思考錯誤して義肢装具士さんと相談しながらアドバイスをもらいつつ、実践した方法です。


詳しく知りたければ説明します。
御連絡くださいませ。




追伸


血豆が破れたり、化膿したりして
本人が義足を履くのを嫌がったり、履かずにいて二週間くらいすると、問題がおきます。
断端が太りソケットが合わなくなる場合がおおいです。


そしてソケットを作り直す間も義足を履けず、一ヶ月が経過すると筋力が落ちてしまい歩くのが苦痛になる。


結果的に、車椅子になった。
という例を何例か聞いています。
そうならないようにしなければというのが、いつまでも気がかりなところで。義足使用者永遠の課題かもしれません。


それが必ず起きるのが、入院したり出産したりした場合。
そうしたことを契機に車椅子になってしまう切断者はいて。
本人や家族が意識的に、そうならないように手を打たないといけないようです。


難しいですよね。本当に。



コメント
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