「RAT」とは…
毎回テーマを掲げて参加者を募る偶数月発行のアート系マガジンです。
「RAT」のコンセプトは「ひとつのテーマ、10人10色のアプローチ」。
? たとえば「RAT-14」では、テーマ「雪」で発行しています。
「雪」という言葉からスタートし、
? イラストを描く人、詩をつくる人、コマ割り漫画をつくる人、エッセイを書く人、じつに様々なアプローチを楽しめます。
以上、紹介記事から…。
テーマから連想される自分の想いを、ベテランの編集長が魔法のように素敵な形にしてくれる。そんな場所でもある。
私などは、まともにエッセイなど書いたこともなく。ただ、娘と同様な障害をもって生まれたお子様やご家族のためにと、毎日を綴っていただけなのに。RATに出会い世界が広がった。
やはり自分の創作が、印刷・装丁されて冊子になるのは感動を生む。はじめなど、編集長に手伝っていただきながら、何度も文章を推敲、校正しながら、おっかなびっくり。でも一年も経つと不思議なもの。なんとなく、自分で自分の書いたものを見つつ、REIさんならこういうだろうか?と自問できるようになってきている。
デザインも素晴らしい。
REIさんのデザインにかかると、ただの文章に命が吹き込まれる。実際に印刷されて冊子になったものをみると、なんだか毎回驚く。
「まさかこんな立派な、きちんとした本に自分の記事が載ることがあるとは…。」
いまだに捨てきれない実感だし、私の旧友にRATを渡すと言われる感想にも、近いものが多い。
人の出会いは面白い。
編集長に誘っていただいて、初めは驚いたけれど素敵な世界があることを知った。
表現できる喜びや継続していく中で感じられる手応えのようなもの。
実は人生において、すごく大切な感覚を学ばせていただけているような気がしている。
私のようにデザインや創作の世界に入る人は少ないのだろうか。その世界は閉鎖的で内にこもりがちな感じを受けるけれど、どうやらそれが普通のようだ。
雑誌「RAT」
コンセプトやテーマが斬新で、素晴らしい可能性を秘めた冊子。
こうした、テーマを掲げて参加者を募る形式の冊子は、ありそうで…実はそうはない。
また、ここまでデザインや装丁、紙や印刷にいたるまでこだわり尽くした冊子もそうはない。