「障害者の親は一生反省しなければなりません」という発言について。
えっと、表題のような発言が物議をかもしています。なんといっていいか、初めて聞いた時にはよくわからず、落ち着いて考えて。考えて考えてみました。
なんというか。
これを発言している方は、注目を集めることが自らの生活の糧につながるような仕事の仕方をしているので、ある程度わざとインターネット上で過激に見える発言をして、注目されたいんだな。というのは判ります。
そのせいもあるのかな。
炎上を煽るような書き込みもなんだか散見される感じ。いいこともたくさん書かれているのに。
つまるところ。
今の世の中に警鐘を鳴らしたいのでしょうか。それが収入につながる仕事。公演に出版もされているので、どうしてもそう感じてしまいます。
世の中が今のようであることは、理想的だとは思いません。
自分や自分の子供のために、産む前から最善を尽くすべきだという主張はわかる部分もあります。
でもね。
自分一人では、どうしようもない因果律の中で、精一杯一生懸命。我が子のために最善を尽くしても。偶然性による変異はなくせるものではないようにも思います。
この方が提唱する生活をして子供を産んだとして、その子が100%特殊な因子を持たずに生まれてこないとは言い切れない。
そう感じてしまいます。
「障害者の親は」という主語が私は嫌いです。
「人類は皆が」が主語であれば、ある程度この人の言いたいことは判ります。
今の時代、反省をせずには生きていけません。反省したから世の中が変わるわけではないけれどもね。もちろん私も反省だらけの毎日ですもの。
なんというか。
注目を集めるために、罪なき障害者の親の気持ちをかき乱すこと。私は残念な気持ちがします。
もう少し違う方法で注目を集めてもいい。
この人、そんなことしなくても、大丈夫でしょ。
もっと違う方向に、その見識とエネルギーを向けるべき。もっと表舞台に立っていいんじゃないのかな。
それが私の感想です。
この人の意見は、かなり納得できるものも多いし説得力もあり、人気もある。
だからこそ、残念すぎる。
なんというか、動揺させられてしまうご本人さんや親御さんが多い気がする。
どうか冷静に。
注目を集めることが目的な人なのだから。
冷静に。見守ろう。