回転球体ジャングルジムにて
正式にはなんというのかわからないけれど、よく公園に置いてある遊具がある。
ジャングルジムみたいな感じで鋼製で格子状の球体。
真ん中に軸があり、水平に回せる。
この遊具。
お姉ちゃんにとって、いろんな意味でなかなか難しくて。そもそも膝が曲がらなくて、膝を伸ばす力が無いから、はいあがるのに手の力が相当必要だし、高さに対する恐怖感もある。たくさん人がいすぎると人に足がぶつかりそうだし、踏んづけたりしそう。
結構難しくて、親としても無理に遊ばせたりはしなかった。そんな遊具。
でもさ。
妹さんがこれが大好き。公園に来るたびにここにたくさんいる。
お姉ちゃんは妹さんが大好き。
いつも一緒にいようとしてくれるから、自然とこの遊具で遊ぶ。
そんなことを繰り返していた成果かな。いつのまにか、こんなことができるようになりました。
なんかさ。
ボソッと。「あぁ、私こうするの夢だったんだよね。」と言いつつ、頂上で仰向けになる娘さん。「気分いい~」と。
何気なく聞いていて、涙が出てきてしまい困りました。
すこしづつすこしづつ、できなかったことが出来るようになる。当時の口にできなかった悔しさを、克服して初めて口にできる。
なるほど、そんなものなんだね。
他にもたくさんの悔しさを。多分胸の奥にしまい込んでいるのかな。そのドアを叩くきっかけをくれている妹さんの存在は、やはりとても大きいものなんだなぁ。
ふとした日曜日の公園。
何てことはなく見える家族四人の時間。
実は結構珍しくのんびりした時間。
幸せな1時間をありがとう。