プール用義足
毎年この時期になると思う。
義足の子供がプールに入るって大変だな。
だっとさ。幼稚園からずっと、学校で当たり前にプールはあって。当たり前にプール内歩行とかをまずはするような獲得目標になっているから、水中歩行ができないと授業参加かできない。
プールに入るときには水着。当たり前だけれど、普段より義足が目立つ。
いやでも注目を浴びる。
現在、水に濡れてもいい義足を処方してもらうと、殻構造義足ってのになる。普段使っているのが骨格構造義足。骨格部分に水に弱い部品が使われているからそうなるんだそう。
でもね。その殻構造義足、そんなにリアルじゃない。濡れても良い素材で滑らなければいい、くらいの割り切り方。そんな感じ。だから、正直言うとある意味たぶん、今くらいの年齢になるとたぶん娘さんなどは嫌がりそう。そんな気がしてしまう。そこまで考えてはくれないのだ。
我が家は残念ながら、役場が認めてくれず処方はされていない。だから、錆びる部品を含む骨格構造義足のお古を改造して使う。
これがまた大変で。毎回めげそうになる。
(^^;;
そもそも、水に入ることを想定していないから水に弱い材質がカバーになっていたりして、「防水しないとボロボロになってきますよ」と言われるんだけれど、そんなに簡単に完全防水は無理。
プールの水深は1.2mくらいかな。水圧もかかるから、生半可なやり方では水が入る。
毎回悩むんだよね。
今回もそう。
一回めはビニール袋とテープにしてみた。
残念ながら失敗した。
二回目は特注の大きな風船を使い足部を丸ごと包んで、さらにその口元をゴムで縛ってみた。防水になるだろうか。
プールの授業があるたびに、分解して乾かして。組み直すたびに悩んで悩んで工作。