ジューンベリーの花は朽ちて
命の予感に震えている今は五月
約束の時を捉えて
愛を育む燕たちは
生まれ来る命のために
雨のなかを飛び交い
銀色の翼を光らせている
青い季節の
懐かしい風景が
これからも続くのだろうか
ジューンベリーの花は朽ちて
命の予感に震えている今は五月
約束の時を捉えて
愛を育む燕たちは
生まれ来る命のために
雨のなかを飛び交い
銀色の翼を光らせている
青い季節の
懐かしい風景が
これからも続くのだろうか
北の地から
ようやく桜開花の報が届きました
関東では
初々しい若葉の季節へと移っています
日本列島の血が脈打つような
力みなぎる五月も近いのですが
私の中の
ビタミン、エネルゲンの結合が季節外れです
ってなわけで、当分のあいだ
日記をおやすみします
みなさん、お元気で
春を謳う
桜花の匂うばかりの気高さよ
あふれる花精が
私の胸ではじける
めぐり来る軌道の
たった一つの交点で
あなたの優しさに触れるのだ
光を透した花弁から
いまわの幸せを飲むのだ
青い空 白い雲
久々の春陽が地上の家々を取りまいている
ただこれだけの風情で
なんとも言えない
大きな自然の温もりを感じる
大地には花が咲き初め
メジロやシジュウカラが甘い蜜を吸っている
高空には銀翼を光らせ
微かな機音を降り落していく機影
ただそれだけのこと
gooに来てから半月を回りました。
新しい一歩を宣言して前へ
後ろを振り向かない
それなのに過去が前に現れようと
時計の針が震度4
昨夜もドシンと揺れました
大都会のナマズが目を覚ますのか
すべては連動している
夢に誘われた日も
はかなく破れた日々も
一粒の種が宿るように
ほんのりと明かりが灯って
知らない世界へとつながっていた
丘の上の家から
灯台のある島を見つめていると
その向こうには果てしない太平洋が
うるんだ瞳の奥で震えていた
きみの面影を背負いながら
時には道に迷い
時には祈り
でこぼこの道を歩いてきた
つづら折りのあんなことこんなこと
それらは出会いの時の栞
ひとつの終わりと
ひとつの始まりが
未知の世界に絡み合っていく
何時でもどのような時でも
新たな旅たちの日が待っている
だから素直であってほしい
満月の見え隠れあり秋の空
十五夜の月はまん丸黄金色
過ぎて十六夜のみれん欠け・・・
やはり十五夜の美しさにはかなわない。
ほんのわずかな月欠けでも、
十六夜の儚さがほんのり漂う。
欠けていく侘しさよりも
満月にとどきそうな十三夜・・・
ふっくらと少女の香り
そろそろ何かが起きる
3ヶ月目を迎えた今
女狐は赤い二枚舌を出した
私の前では親切な言葉を装い
陰ではあらぬ作り事で穴を掘る
女房もさぞ辛かろう
耳元で二枚舌が
とぐろを巻いているのだから
人間、この厄介な生き物
時と場所をわきまえたように
嘔吐物の中を這えずりまわる
不穏当な空気が再び・・・
なぜ?
私には何もない
運命すら裏切った人生に
人の羨むことなど有り得ようか
憶測が平然と一人歩きして
他人の足を濡らしても
知らぬ顔・・・
もう、終わったことだと
思っていたのに
世間のすきま風は冷たい
いずれは分る
水源の一滴の汚れなきを
生を吹き返したような、とうとうと、
ふつふつと、こんこんと吹き渡る風
窓いっぱいに夜陰の冷気を吸いながら
残暑をしばし忘れていよう
ハイビスカスの紅の色も、
イチジクの青い実も、
冷気の中で眠っている
のろまなゴキブリが死んだふり、
ひっくり反ってそのまま
女房の手にかかる
熱暑の夜半を振り返る
ひょうひょうと、さわさわと、
深みゆく夜の中で
贈られた風にありがとう
<万の海里を吹き分けて涼夜あり>
人の命は果敢ない・・・
駆け抜けるようにしてカフエを去り
病魔に冒されて
天上の幕間にきえたあなた
短かったけど
精一杯に生きて来た
偽らない言葉が
日記に詰められていたね
あなたの心情が
波打つように溢れていた
・・・・・・
カフエの限られた中で
あなたに出会ったことを誇りに思う
どうか、天上から
あなたの優しい思いやりを
地上に注いでやってください
息子さんの将来を見守りながら
今日はず~っと
君のことを思っていた
懐かしい香りがして
遠い時を超えてくる
あの日の海風
磯の香りも青く
海栗や蟹と戯れた
少年の日の午後
焼けた肌が
跳ねる銀鱗のように
光っていた
遠い、遠い
澄んだ海の色
仮想と実像が
隣り合わせて向き合っている
行ったり来たりの
未来と現実が
虚構と真実を束ねて投影するとき
非現実が現実の顔をして
大手をふるって歩きだすのだ
私が鏡の中にいるとき
私は私のままで等身大だが
月夜の明かりに照らされた
お前の姿は別人のよう
一日が眠るとき
世界は一つになって
君も眠る