conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
[ブックマーク『conparuの白い航跡』もよろしく]

青い季節

2012-05-07 23:49:20 | 詩歌

ジューンベリーの花は朽ちて

命の予感に震えている今は五月

約束の時を捉えて

愛を育む燕たちは

生まれ来る命のために

雨のなかを飛び交い

銀色の翼を光らせている

青い季節の

懐かしい風景が

これからも続くのだろうか

 

 

 

 

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とうぶんの間

2012-04-23 22:15:02 | 詩歌

北の地から
ようやく桜開花の報が届きました

関東では
初々しい若葉の季節へと移っています

日本列島の血が脈打つような
力みなぎる五月も近いのですが

私の中の
ビタミン、エネルゲンの結合が季節外れです

ってなわけで、当分のあいだ
日記をおやすみします

みなさん、お元気で

 

 

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春を謳う

2012-04-11 20:19:39 | 詩歌

春を謳う

桜花の匂うばかりの気高さよ

あふれる花精が

私の胸ではじける

めぐり来る軌道の

たった一つの交点で

あなたの優しさに触れるのだ

光を透した花弁から

いまわの幸せを飲むのだ

 

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それだけのこと

2012-03-25 20:28:30 | 詩歌

青い空 白い雲
久々の春陽が地上の家々を取りまいている

ただこれだけの風情で
なんとも言えない
大きな自然の温もりを感じる

大地には花が咲き初め
メジロやシジュウカラが甘い蜜を吸っている

高空には銀翼を光らせ
微かな機音を降り落していく機影

ただそれだけのこと

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震度4

2012-03-16 13:21:07 | 詩歌

gooに来てから半月を回りました。

新しい一歩を宣言して前へ

後ろを振り向かない

それなのに過去が前に現れようと

時計の針が震度4

昨夜もドシンと揺れました

大都会のナマズが目を覚ますのか

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あぁ、無常な雨か

2012-02-07 15:19:48 | 詩歌

 

冷たい雨が降っていました

節分と立春が

昨日と今日を引き離したのです

2月と云う囲いの中で

眠たげな記憶をたたき起して

春の花園に手をのべました

季節はめぐり

ランナーは走るけれど

冷たい雨が

足を引っ張るのです

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全ては連動している

2011-09-12 22:54:00 | 詩歌

すべては連動している
夢に誘われた日も
はかなく破れた日々も

一粒の種が宿るように
ほんのりと明かりが灯って
知らない世界へとつながっていた

丘の上の家から
灯台のある島を見つめていると
その向こうには果てしない太平洋が
うるんだ瞳の奥で震えていた

きみの面影を背負いながら
時には道に迷い
時には祈り
でこぼこの道を歩いてきた

つづら折りのあんなことこんなこと
それらは出会いの時の栞

ひとつの終わりと
ひとつの始まりが
未知の世界に絡み合っていく

何時でもどのような時でも
新たな旅たちの日が待っている
だから素直であってほしい

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月を見る

2009-10-05 00:07:00 | 詩歌

 満月の見え隠れあり秋の空

十五夜の月はまん丸黄金色
過ぎて十六夜のみれん欠け・・・

やはり十五夜の美しさにはかなわない。
ほんのわずかな月欠けでも、
十六夜の儚さがほんのり漂う。

欠けていく侘しさよりも
満月にとどきそうな十三夜・・・
ふっくらと少女の香り


 

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二枚舌

2009-06-12 23:56:00 | 詩歌

そろそろ何かが起きる
3ヶ月目を迎えた今
女狐は赤い二枚舌を出した

私の前では親切な言葉を装い
陰ではあらぬ作り事で穴を掘る

女房もさぞ辛かろう
耳元で二枚舌が
とぐろを巻いているのだから

人間、この厄介な生き物
時と場所をわきまえたように
嘔吐物の中を這えずりまわる

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暗雲ふたたび

2008-03-16 23:13:00 | 詩歌

不穏当な空気が再び・・・
なぜ?

私には何もない
運命すら裏切った人生に
人の羨むことなど有り得ようか

憶測が平然と一人歩きして
他人の足を濡らしても
知らぬ顔・・・

もう、終わったことだと
思っていたのに
世間のすきま風は冷たい

いずれは分る
水源の一滴の汚れなきを



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夜光虫

2007-12-07 00:46:00 | 詩歌

冬の星海わたるフライトライト
弧を曳きつつ消えぬ

星の輝きが冴えている
見上げると小型機のウイングライト

音も無く滑るように
弧を描いた

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涼風の夜

2007-08-19 00:21:00 | 詩歌

生を吹き返したような、とうとうと、
ふつふつと、こんこんと吹き渡る風

窓いっぱいに夜陰の冷気を吸いながら
残暑をしばし忘れていよう

ハイビスカスの紅の色も、
イチジクの青い実も、
冷気の中で眠っている

のろまなゴキブリが死んだふり、
ひっくり反ってそのまま
女房の手にかかる
熱暑の夜半を振り返る

ひょうひょうと、さわさわと、
深みゆく夜の中で
贈られた風にありがとう


<万の海里を吹き分けて涼夜あり>

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天上へのレター

2007-03-20 23:11:00 | 詩歌

人の命は果敢ない・・・
駆け抜けるようにしてカフエを去り
病魔に冒されて
天上の幕間にきえたあなた

短かったけど
精一杯に生きて来た
偽らない言葉が
日記に詰められていたね

あなたの心情が
波打つように溢れていた

・・・・・・

カフエの限られた中で
あなたに出会ったことを誇りに思う
どうか、天上から

あなたの優しい思いやりを
地上に注いでやってください
息子さんの将来を見守りながら

 

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光る海

2006-12-24 02:05:00 | 詩歌


今日はず~っと
君のことを思っていた

懐かしい香りがして
遠い時を超えてくる
あの日の海風

磯の香りも青く
海栗や蟹と戯れた
少年の日の午後

焼けた肌が
跳ねる銀鱗のように
光っていた

遠い、遠い
澄んだ海の色


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二枚貝

2006-12-23 00:12:00 | 詩歌

仮想と実像が
隣り合わせて向き合っている

行ったり来たりの
未来と現実が
虚構と真実を束ねて投影するとき

非現実が現実の顔をして
大手をふるって歩きだすのだ
 
私が鏡の中にいるとき
私は私のままで等身大だが

月夜の明かりに照らされた
お前の姿は別人のよう

一日が眠るとき
世界は一つになって
君も眠る



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