conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
[ブックマーク『conparuの白い航跡』もよろしく]

またまた

2013-07-07 14:17:21 | 詩歌

また暑い夏がやってきた。
クーラーをつけては消す、を繰り返している

風車も眠たそうで
ときおり思い出したように
とつぜん動きだし
とつぜん止まる

カセットビデオのダビングも
入れては出し
出しては入れるを繰り返し
30個ほどのDVDを仕上げたところだ

いま、映画と音楽、美術テープの
DVD化に移つたばかり
これとても数えるほどの少数で

とは云え、時間の大食いで
暇人には「おあつらえ」のしごと

映画小僧さんは
1000本のデジタル化に粉骨をそそぎ
気の遠くなる年月を重ねたそうな

もちろん
比較する対象外の偉人だからと
自分の数えるほどのデジタル化を
手足の指で追いながら
いっしょに時間を食っていきます

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春は駆け足

2013-03-03 16:42:59 | 詩歌

寒暖の気脈が早まり
春は駆け足でやってくる
わが庭にも
梅の花をはじめ
プリムラ
クロッカス
アネモネが咲き始めた

どう云うわけか
鉢植えの水仙が花をつけない
タローが生きているとき
悪戯でパクッと花芽を摘んでからだ

クリスマスローズは
冬の花と思っていたら
今まさにうな垂れて
恥じらうように
蕾を膨らませている



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小寒のメロディ

2013-01-05 22:07:12 | 詩歌

ささやかな正月を迎え
矢のような三が日も過ぎて行った

陽が西に落ちた後のように
琥珀色のコーヒーを飲みながら
レコードを聴いている

回転して緩やかに波うつ
音源の上を
静かに針が走っているのを
見つめている

不思議なもので

メロディの静けさが
部屋に満ちると
温かい手触りが
私の中を駆けていく

小寒の春は
風の声さえ閉じている

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ウィンナーワルツ

2013-01-01 23:28:53 | 詩歌

明けましておめでとうございます。

2013年の幕が開けました
青天の祝福を受けて
心もスーッと軽くなりました

大晦日は少しばかり飲みすぎて
元日の初詣は昼ごろ

古刹の寺の賽銭箱に
100円玉を三つ投げ入れ

一年分の家族の安泰と
世の平安を祈りました

空を見上げれば
菩提樹の葉の茂りの向こうに

雲ひとつない青空が
もっと願をかけなさい

と云っていたが
本堂の本尊のまえでも
同じお祈りをした


郵便受けから賀状を取りいれて思うのは、以前のような束の厚みがないこと。これも自然の流れで当然だ。それでも差出人の名前を見ると、一人一人の顔が字面を通して浮かんで来て嬉しくなる。

夜にはNHKのウィーンフィルのニューイヤーコンサートを観た。3時間にわたるウィンナーワルツを聞いても、飽きがこなかった。

取り寄せた寿司を食べながら酎ハイを飲み、『美しく青きドナウ』
よかったですよ。

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良いお年を

2012-12-29 21:34:21 | 詩歌

おそらく、除夜の鐘が鳴り響いたころに、
『ゆく年くる年』が実感として迫ってくるのかもしれない。

一年の垢を落として大晦日を迎えたつもりが
落としきれない不純物を身辺にまとっている。

いろいろあった一年でしたが、
今年よりは良い年がくるに決まっている・・・

強引に、取り決めて来年を脅迫しています。
皆さんありがとうございました。

良いお年をお迎えください。

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食あたり

2012-12-20 19:51:42 | 詩歌

2,3日前から腹の調子が変だと思っていたら、
家族がそろって吐き気を催している。

思い当たるのは「生食用」のカキを食べたこと
H県産のカキを酢牡蛎にして食べたのがいけなかった。

昨晩は思いっきり吐いて寝ついてしまいました。
ハーブを飲んでも寄せつけません。

朝昼飯を抜いて夕飯にお粥と梅干しと湯豆腐を
いただきました。

ようやくマウスに手が伸びたところです。
足跡レスができませんでしたが悪しからず。

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カラスのカァ~こ

2012-12-15 22:23:58 | 詩歌

「カァ!」早朝からザワメキが聞こえる
寝床から這い出して見ると

数羽のカラスが電線に止まって
足下の道路を覗いていた

今日はご馳走の日なんだ
主婦が生ゴミを出すのを知っている

「カァ!」仲間を呼んでいる
「こっちにおいでよ、アミーゴ」

カラスの知能は?
ワンコくらいあるのかな

いつだったか
無防備なゴミ袋が食い破られて

ハチャメチャになっていたのを
その上から防錆油を吹きかけ
反応を見た

カラスが寄ってきて突こうとすると
臭いに負けて(クション!)

「ギャァギャァ」「ギャァギャァ!」
「ぎゃぁ~」

カァーコの叫びが聞こえる

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そう言えばそうだ

2012-11-30 22:52:35 | 詩歌

歩いてきた道のりに不足はないけれど

ふり返って足跡をたどれば

平坦な地平のかなたは真っ直ぐで

近づくほどに人影のゆれる千鳥足

ほどほどの酔気でふらつくなんて
安い酒毒に当たったものよ

とは言え
愛しい我が身に変わりはない

明日のまっすぐな道へ
目線をさだめ

さだめなくてもあるがままに
せめてもう少し上等な酒に
身をあずけよう

問題は『何を残せるか』なのだ

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秋の花咲く

2012-10-16 19:05:24 | 詩歌

秋の花と言えば萩と菊
ついでに言えば枯れ尾花
月とともに古典的な取り合わせだと
つくづく思う

風情として心に沁み込んだ
先人の感性は
いつの世も生きている

好天の秋気に誘われて
あちこちの薔薇フェスタが目にとまる

昭和記念公園や
神代植物公園など
大きな薔薇苑は有名だけど

近くの無名の小公園にも
薔薇苑はある

明日は弁当を持参して
あきる野にいってこようか

 

 

 

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秋です

2012-10-02 22:39:28 | 詩歌

昨日に比べて、今日の爽やかさ
秋ほんらいの天高く

と言いたいところだけど
台風一過の空はうす曇り

横田基地を飛び立つギャラクシーの
エンジンが鈍い金属音を降らせて上昇していく

こんな空の下できゃあきゃあハシャギ合う声が
聞こえてくる
どこかと見れば林の中の学童たち

 小学校の学校林で
黄色い声の授業中なのでしょう

あの夏のギラギラ感は
汗とともに蒸発してもうない

軽やかな子供たちの歓声が
いつまでも響き渡っている

台風の暴威が
畑の季節の変わりを呼んで

オクラの茎根は倒れ
苗床のビニール覆いは

寝像の悪い子の敷物のように
一方の側に蹴散らされていた

片づけをしながら
耳は
黄色い声の中へ
林へ、秋風の中へ、空へ

 

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大地の渇き

2012-09-15 21:02:51 | 詩歌

日曜菜園はカミさんの主戦場だ
一兵卒のワレは指揮官の命令で
何をやるか何処をどうするか決まる

私は他者の領域を侵さない主義なので
何時も領域を侵される立場にいるのだ

今朝も日の出ごろから運転手を兼ねて
戦場のハタケに駆り出された

戦場は埃っぽい乾いた土が
煙幕のように表土の上を流れていく
だろうと思っていたら

意外にも湿り気のある
歩いても埃の舞い上がらない畝が
しっかりと土中の種子を護っていた

からからの大地にも
夜気の湿りを吸いこんで
夏の暑さを逃れる術を知っていたのだ

大地は人の力を借りるけれど
季節ごとの自分の能力を
よく知っている

ワレも戦場に出てからは
己の能力と戦っている

 

 

 

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徒然蝉日記

2012-09-08 23:21:24 | 詩歌

少雨干天の大地はからからに乾き
八木沢ダムの湖底が干上がっている

利根川水系の都心の大かたは
貰い水が必要でしょう

多摩川の上流にもいくつかの
ダム湖があるけど
余裕があるといい・・・

湖水は命の綱
晩夏にしてやせ細る人の世に
節水のかけ声が叫ばれる

 干からびた天と地は
老いた人をもさらに老けさせ
『敬老の日』と宣う片隅で
白髪と皺の祭典に集う

くすぐったい気持が
「おれはまだ若い」と
呟いたところで一蓮托生
その他一同に飲みこまれる

「無駄な抵抗はヨセ」と
天地がわらっている

 

 

 

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還流

2012-08-10 21:20:12 | 詩歌

ギラギラと油の焼けるような熱暑から、北方の高気圧の張り出しによって、和らいだ感があります。
解放されたような就寝時の涼感が、熟睡を誘ってくれます。

夕べの
林の茂みの中で
油蝉が鳴いている

変わりゆく環境の中で
無心に唱和しているかのようだ

畑では
赤や黄色のトマトが

緑のゴーヤやズッキーニが
乾いた土に育っている

ぎらついた晩夏の
畑から林へと連なる
むせ返る熱気が

緩やかな勾配の畝を下って
私の胸元にも還流してくる

 

 

 

 

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雨の紫陽花

2012-06-16 20:53:42 | 詩歌

紫陽花が家々を取り巻いて
降りしきる雨のなかに響きあっている

今夜半から明日の朝にかけて
夢を砕くような豪雨が降るらしい

萎れずに朝を迎えられたなら
前よりも鮮やかな色あいで
心地よい寝覚めを誘うことだろう

白いシューズが
紫陽花の家を過ぎるとき
暑い夏がやって来る

 

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そぞろ夕暮れ

2012-05-31 20:01:07 | 詩歌

そぞろ歩きの胸元を
五月の夕風が強いタッチで過ぎていった

風の意味ありげな仕草が
私の脳内を
ぐるっと回転させて独り言ちるのだった

「そんじゃな!明日からはしおらしくするから・・・」

明日は六月風の中
夏の洗礼の青嵐が吹いて
葉擦れの音が舞い狂うというのに

歩道を渡って小公園にはいると
周りにはだれもいない

ストレッチ回転台に身をよじり
左右にねじりながら

んん、これでよし

さらに歩行を伸ばして
菜園の苺畑に立つ

青い風と小さな赤い実の
季節を駆けぬけるコラボレーション

青い風が 
明日への希望を告げて吹きぬけた

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