conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
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名品との出会い

2008-09-11 22:24:00 | 日記
昨日は久しぶりに妻と都心へ赴いた。
特別快速電車を利用すれば、1時間余りの距離にある港区六本木の、「泉屋博古館分館」へ初めて足を運んだ。

ここは住友コレクションの建物で、『明治の七宝』と題して15日まで伝統作品の七宝展示をしている。
恥ずかしいけど、博古館に着くまでは「いずみや~」と読んでいた、正確にはSENOKU HAKUKOKANだったのですね。

もう行くこともないだろうから読みはいいとして、作品は超絶級の名品ばかり。
並河靖之や涛川惣助と言う、当時の帝室技芸員の精緻な技巧と彩色は、万博のパリ市民を圧倒したに違いない。

他の名品の幾つかは海外の収集家や博物館にも収まっているようだ。
大まかに言って、花鳥風月の図案紋様に銀線を植線して、細かいところまで釉薬を施す技巧が並の腕ではない。(七宝あらまし考)

JR四ッ谷駅で南北線に乗り換え、六本木一丁目で下車すると、辺りは緑の多いマンションと大使館が集約しているところ。

ホテル大倉も歩いて10分ほどのところにある。博古館を出てからホテル大倉旧舘のロビーに入ってみると、ロビー全体が薄暗く人気も少なかった。

ゆったりと、深々とソファーに腰を下ろして二、三分で外に出た。玄関口のボーイが、「ヘイ!サンキュー」と云ってタクシーのドアに手を伸べたのには一瞬閉口。オレはアジア系外人か?

静かで緑の木陰にある茶房を見つけた。
珈琲と葛を織り込んだケーキを食べて、六本木界隈のよき思い出とした。
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