春の嵐は青風の~呑気な事を言っている場合じゃないけれど~凄まじい唸り声をあげて、酔っぱらった龍が大地を蹴散らしていった。あれは裾をまくった龍に違いない、竜巻だからな。
後出しだけれど、急に冷え込んで暗くなったと思ったら、雨あられの大粒な雹が降ってきた。
屋根や車に当たる音が普通じゃなかったね。
畑の野菜苗を植えたばかりに、ため息をついてる人もいた。
普通じゃないと言えば、ここのところ変なことばかり。天も地もとうとう狂ってしまった。
車の突っ込み事故が相次いで、学童や母親が無くなった。
居眠り運転が一瞬の夢を裂いた。
地球規模ではさまざまな災害を引き起こしているのだけれど、人類が原因を誘引してきた面もあるね。進歩とは破壊への循環ロードだとしたら、人間を何回もやり直さないといけないな。