東京の盂蘭盆会は7月13~15日の間に執り行われるのが普通らしい。
地方においても旧暦で行われるのは珍しいのではないか。
正月もそうだけれど是非はともかく、行事の標準化には違和感がないほど慣れてしまった。
気象や天候の変わりようが季節の感覚をファジー化させ、肌に触れる温度を遠くに追いやってしまったとも云える。
今また、豪雨禍が九州地方を襲っている。
とてつもない、過去に例を見ない雨量が集落を飲みこんでいる。
起きるときには纏めておきる天災事変は、地球規模だ。
こうしている間にも空を見れば、うす曇りの所々に暗雲がまだらに張っていて
同じ時刻に大災害が起きているなどと、思いもよらない静けさも漂う。
盆の迎え火を前に、豪雨の洗礼とはいささか鼻もちならないが、これも人間界に対する自然の応えと思えば、憤怒やるかたない気持にも力が抜ける。
本土縦断の構えも見せて、戦々恐々というよりは恐れつつも迎えてやろうと云う気にもなる。
私事ではあるけれど、新盆の親戚には供物の菓子を宅配で送ったばかり。
わが家のタローの墓前には、家族で再会してくる気持ちでいます。