日曜菜園はカミさんの主戦場だ
一兵卒のワレは指揮官の命令で
何をやるか何処をどうするか決まる
私は他者の領域を侵さない主義なので
何時も領域を侵される立場にいるのだ
今朝も日の出ごろから運転手を兼ねて
戦場のハタケに駆り出された
戦場は埃っぽい乾いた土が
煙幕のように表土の上を流れていく
だろうと思っていたら
意外にも湿り気のある
歩いても埃の舞い上がらない畝が
しっかりと土中の種子を護っていた
からからの大地にも
夜気の湿りを吸いこんで
夏の暑さを逃れる術を知っていたのだ
大地は人の力を借りるけれど
季節ごとの自分の能力を
よく知っている
ワレも戦場に出てからは
己の能力と戦っている