京都市内の桜も5分から7分だろうか。寒い日が続いたので少し足踏みしている。都をどりの後、白川あたりまで、雨の中を散策していた。
こういう季節の時は、マクロプラナーをS5につけて出かけることが多い。視野をグンと狭めて街を眺めようというわけだ。それにしてもピントと被写界深度がシビアなレンズだ。ピントが合えばこのブログ画面でも判別できるぐらいにシャープだが、S5のファィンダーでは、ピントがわからないことがあり、フォーカスエイドも役に立たない。唯一ライブビューが使える。このレンズは、使い込んで慣れるのが一番良い使い方なのだろう。もちろん背景のボケ方は大変美しい。
100mmのツァイスレンズをつけると、路上でのレンズ交換を避けるためにも、広角のディスタゴン25mmをつけたボディがもう一台必要になる。jpg画像でも優れた発色のFujiS5ボディをもう一台欲しいのだが、すでに製造中止となり後継機種が出る噂もなくなった。
富士フイルムは、これまで我が国の中級デジタル一眼レフのスペックをリードしてきたが、最近のWEB画面を見ていると、この開発自体に関心がなくなったといいたげである。眼の肥えた人間にしか評価されないのでは、儲からないのだろう。そこで我々は、やむなくあまり色の良くないメジャーブランドに走らざるを得ない。
現在我慢して使うとすれば、ニコンD300s位しかない。個人的には、プロダクトとしてのデザインは大変良いのだが、発色が今一だよね。ただ、アマゾンなどで見ると随分価格が下がって来たから、今が買い時と考えるが、使ってみたいという意欲が湧かない。
そこで時折レンズシステムが完成しているキャノンを担ぎ出している。自然界の色は悪いが、人口的な色は良いので被写体に応じて使い分けている。キヤノンの欠点は、現在のEOS5Dmark2以外は、ファインダーがよろしくない。だからオートフォーカスに特化していったと個人的には考えている。
一般論で言えば、デジタル一眼レフをはじめ機材の命は、何と言っても発色とファインダーの見え方やピントの合わせやすさにある。ここで手を抜かれたら、撮影機材としては使えないですね。
京都市・祗園新橋,2010年4月1日.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/250,絞りf2.8,ISO320カラーモードF2.