Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

京都暮らし282. 自然界からの知見

2010年04月13日 | Kyoto city
 夜空に浮かぶ枝垂れ桜を見ていると、和服の文様のように思われる。実際こうしたところにイメージを得て、友禅染という方法で商品化された和服も大変数が多い。京都という風土が育んできたデザイン力の成果といってよいだろう。
 人間がどれだけ、外部からデザインイメージを得るかといった研究はされていなので、ここでは類推でしかないのだが、やはりうつろいゆく変化の多い自然界から、デザインイメージを得ることはかなり多いのではと思われる。それが、和服の文様となり、ビジュアルとなり、プロダクトとなり、建築となってゆくのだろう。
 完成された製品等には、自然界の気配は微塵もないかもしれないが、デザインをして行く過程に於ける人間の感性に、こうした自然界からの知見が大きく作用していることには間違いがないようである。それは、本人が気づこうと、そうでなかろうとである。それを自然界からの知見とでも読んでおこうか。
 そんなわけで、散歩に出歩ける範囲内にある古来からの京都の街のなかの自然(といってもそれは庭園のように人為的な自然なのだが)があるというのは感性を心地よく刺激してくれるのは事実でろあう。まあそれを目指して年間5,000万人のビジターが京都を訪れるわけであるが。
 そんな騒々しさも昨日の豪雨で桜が散ると共に、少し静かになってくるだろう。古都の落ち着きとでもいいますか・・・。

京都市,平安神宮,2010年4月10日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Distagon25mm/f2.8,ZF.
シャッター:1/57,絞りf4,ISO1600,カラーモードF2.
コメント
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