Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

京都暮らし276. 美を捨て効率に走るか!

2010年04月07日 | field work

 先日の土曜日に1日奈良・斑鳩の里を歩いていた。持参した機材は以下の通りである。
EOS40D、EF16-35mm/f2.8
Fuji FinepixS5、Makroplanar100mm/f2.0
 このレンズの焦点距離の組み合わせだと大概の撮影ができるからだ。でっ結果はどうかというと、キャノンは、泣きたいぐらいに自然界、特に植栽の発色がすこぶる悪い。前回のブログはキャノンなのだが、地味で濁ったような自然界の発色の悪さは否定できない。でっ、今日はニコンをベースにしたFujiS5のボディにカールツァィスのレンズで撮影した画像をアップさせた。私の価値基準から言えば、こうした抜けの良さが、良い画像の前提条件である。
 やむなくキャノンを組み込んだのは、私はFujiのボディを1台しか持っていないからである。Fujiのボディは、既に製造中止で後継機種発売の噂もないので、必要ならば中古機種を物色するほかない。この辺りの事情をよく知っている人が中古市場で買い集めているためか、なかなか中古でも手に入りにくいのが現状である。
 私は、なんで発色の良い機種が製造中止なのかよくわからないのだが、世の中は色の悪いメジャーブランドが大変好きなのだろうと推測している。
 そうした発色の違いの一つに撮影素子がある。現在のデジタル一眼レフの多くはCOMOSという撮影素子を搭載している。こちらのほうが発色がわるくとも電気を食わなくてすむからだ。だが従来から使われてきたCCD撮影素子の方が色は大変綺麗なのである。美を捨て効率に走るという短絡的効率発想が、デジタル撮影をつまらなくしている。
 その他に製造メーカーの色に関するノウハウの蓄積があげられる。こうした点では、当然フィルムメーカーとしての長い経験持っているほうにスキルが蓄積しているのは、当然であろう。あのライカ・デジタルでさえ、コダックの撮影素子を搭載しているのである。
 そのように考えて行くと、デジタル一眼レフでは、Fujiしか選択肢がないのである。

奈良県・大和郡山市,2010年4月3日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/250,絞りf8,ISO160,カラーモードF2.

コメント
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