Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

PEN LIFE726. インクジェットプリンター

2013年09月03日 | Kyoto city
 忙しくなるので、まとめてアップの続きである。平日夜遅く帰ってから、ブログを書こうという意欲が最近は失せているからだ。それはいいけど、まとめてでは話題がないね(笑)。画像は、山ほどあるのに。
 産寧坂は、国の重要伝統的建造物群保存地区である。だから美景だけど、どこか博物館の展示品のようでもある。そういうところが、私には痛し痒しではある。
 今はもう法律の規制をかけないと、伝統自体が消失してゆく時代である。結果として東京や名古屋のような均質な街になってけど、それが面白いのかという疑問もある。
 先日も京都・友禅染めの主と話をしていたけど、「わしら、今ではもう二ヶ月、三ヶ月先が見えないようになっているんですわ」それぐらい伝統産業は、低迷しているのである。
 その理由は、インクジェットという現代のプリント方法にある。若い子達は、裏地が真っ白というインクジェット着物でも不満もなく、着こなしているからだ。それはいってみれば、着物ではなく、歩く印刷物である。染色と印刷では色の味わいが違うでしょうがなと思いたいが、そんなことを気にする感性は現代っ子にはない。
 私が使っているMacにつなげたインクジェットプリンターもメカニズムは一緒である。どこか複雑な気分でもある。

京都市・産寧坂
OLYMPUS OM-D E-M5  Carl Zeiss Distagon25mmf2.8
ISO500,露出補正-3.f11,1/100.
コメント
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