今朝の新聞記事(12月20日毎日新聞朝刊)をみたら、新幹線異臭問題は、専門家の指摘では、やはり最初に亀裂が入り・・・と私がブログで書いた通りになっちゃた。工学系ならだれでも類推できる話ですね。N700A型というのは、このタイプの初期に納品された車両だから走行距離がN700系のなかでは一番長いはずです。当然応力のかかりそうなところにせん断力が働いたとすれば多分溶接不良か金属疲労でしょう。129台の台車を点検するということですから4編成分、おそらく初期の頃に納品された4編成のことですかね。これを優先的に超音波探傷で調べるのは妥当ですね。
繰り返し応力が働くところから金属疲労や亀裂がはじまるので、おそらく底面の溶接部から破断していった可能性は高いですが、ストライエーションは少し興味深いですね。まあ新聞記事は、文化系が書いていますから私には意味不明ですけど。
飛行機事故もそうですが、事故には予兆現象が必ずあります。そうした現象の意味を読み取れる人間の能力次第で、事故にもなれば未然に防ぐこともできます。今回はすんでの所で発見されたということでしょう。岡山から技術系の検査員が乗務し停車して点検を勧めたにもかかわらず止めなかったというのはなぜでしょう。車掌が勝手に判断して情報が運転者に伝わらなかった、あるいは伝わったが運転台の計器が異常を示していないので走行可能と判断した。どちらにしても3時間も走行させた文化系的ヒューマンファクターの課題は残りますね。本来ならばJR西日本の管内で止めるべきだった。
そのJR西日本には、技術系の意見を尊重しようとする社風がないんだろうな。だから福知山線事故以来安全点検を強化してますとプロモーションしてきたけど、それは全く形式的なことですね。安全はそうした形式ではなくヒューマンファクターも含めてテクノロジーの産物ですから、何でも形式でしか考えられないということは、この企業は文化系の牙城なんでしょう。やはり科学の先端を扱うのであれば、技術系が企業の幹部に数多く存在すべきでしょうね。
すると今度は文化系の市民が全部の列車を止めて定検すべきだと意味の無いことを言い出す始末。なんでも点検すれば安心というものではないですね。やはり事故や故障のメカニズムがかわらないと安全性は維持できない。過去にドイツの新幹線が全部の列車をとめました。あれはあきらかに車輪の構造に問題があったということが即わかったので、全部の列車を止めて車輪の交換をしたわけです。
航空機とか新幹線などの科学の先端技術を扱うのであれば、やはり経営のトップは技術系ですね。経営知識はあとからいくらでも勉強すれば間に合いますが、技術は考え抜く洞察力が必要ですから容易に人材は育たないですね。やはり設計とか現場の経験から立ち上げてゆかないと身につかない能力です。そのあたりがお金の計算ばかりしている文化系ではディレクションできないと思うけどな。
さて話題は、ダイビングに戻ろう。この小さなコンパクトデジタル機材にしては、ピントも露出も適切。いつもこれだけ撮れればよいのですが、なかなかそういうわけにはゆかないのですね。特に遠景はだめ。まあハウジングなしで30m潜れるので持参する機材が軽くなってよいのですが。
沖縄県慶良間諸島渡嘉敷島アリガーケーブル
NikonAW130,ISO125, 焦点距離11mm,f/4.4,1/100