ある小さなプロジェクトの関連で、最近の若者消費性向を調べてみた。それは、まさに地味の一言である。特に結婚すると早い時期に双方の親元から軍資金を調達し、早々とマンションを購入し、安泰生活である。その安泰さなのだが、お呼ばれしてでかけても、出てくるのはスパゲッティ一皿でサラダもない。つくるのが面倒だというわけだ。そんな話を聞いた。
昔の田舎は、人寄せがあると近所の人が集まり、独特の巻物寿司や自慢の地元の料理や鯛などがだされ、食べきれないとお土産に持ち帰った記憶がある。つまり田舎の催事は派手なのであった。そういうものを身につけて育つと、スパゲッティ一皿では、人寄せにはならないだろうと思うのだが、最近の若者は大変な地味さを好むようだ。もちろん料理をつくるために、周りの人達に声をかけるコミュニケーションすらないのだから、これはいたしかたない。
そういえば、最近暴走族も見かけないという声を聞く。道路を派手なクラクションを鳴らし、あの馬鹿!と周囲から罵声をあびるあの行為もみられなくなり、それ以前に、車やバイクを買おうとする若者も少なくなったと聞く。これでは、これからの中国やインドの勢力に太刀打ちできない。太刀打ちできなければ、今の若者の安泰志向も幻想でしかない。
そう思っていたら、政治家の与謝野馨氏をはじめとする老獪な政治家達が、「たちあがれ日本」という新政党を立ち上げた。
この新政党は次回の参院選である程度の議席を確保したら、民主党と連立政権を組むことになるという新説を聞いた。いまの頼りなく素人臭い民主党の閣僚の面々に比べれば、はるかに国政が見えているプロ政策集団であるから、当然海外市場の評価も高く株も上がるというわけだ。与謝野さんと小沢さんとが囲碁仲間らしいので、ことさらにそう思われるらしい。鳩ぽっぽだけではあかんとする説を聞いた。
京都市,平安神宮,2010年4月10日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Distagon25mm/f2.8,ZF.
シャッター:1/70,絞りf4,ISO1600,カラーモードF2.