紅梅

　この紅梅は花弁が絞りのようになっていて、赤味が強く感じられます。今日は双眼鏡を首から下げている人がいたので少し情報交換をしましたが、もう長い間この公園に通っているようで、アカゲラやツミなど、まだ私が確認していない鳥の名前がいくつも出てきました。自宅近くのいつも通っている多摩川台公園とは比べものにならないほど広大な公園なので、これらの鳥がいてもなんら不思議ではありません。
　一昨日はＮＨＫＦＭで、昨年のボン・ベートーヴェン音楽祭の録音を放送していて、庄司紗矢香さんが演奏するブラームスのヴァイオリン協奏曲がプログラムにあったので、20年ぶりくらいのことになりますが、オープンリールテープへの録音を試みました。指揮はパーヴォ・ヤルヴィで、オケはドイツ・カンマーフィルハーモニー。演奏が始まるとどうもオーケストラの響きがいつもと比べると薄い感じがします。そういえば「カンマー」だから小編成のオケなのかと思い、後でパソコンで調べてみるとやはり少人数の楽団とわかりました。合奏能力はかなり高いようでまさに一糸乱れずという演奏でしたが、庄司さんのヴァイオリンも堂々たるもので、演奏終了後の拍手も盛大なものでした。録音テープは40年近くも昔のものを使いましたが、まったく問題なく録音することができました。

砧公園へ

　ようやく雨が上がって少し薄日が射してきたので、砧公園に出かけました。着いて歩き始めるとすぐにアオゲラ独特の笛のような鳴き声が聞こえました。この公園では初めてのことでしたが、声のする方に歩いて行くと100メートル程離れた別の方角からも鳴き声が聞こえましたので少なくとも雄が2羽いることになります。ドラミングも始めましたが、その音が金属を叩いているような音なので、変だなと思いつつ探すと街灯の金属製の傘の上に乗っているアオゲラを見つけました。以前にやはり樹を叩いているのとは明らかに異なるドラミングらしい音を聞いたことがありますが、キツツキが叩くのは必ずしも樹や竹ではないことがわかりました。この他、シメも見ることができて、これもこの公園では初めての観察なので、一遍に初認の鳥を2種類増やしました。ツグミは2月までと比べると明らかに増えていて、シーズン終盤になってやっと例年並みになってきたようです。
　写真の白梅は近づくと、もう散り始めていました。
　今日で東日本大震災から一年。14時46分には黙祷を捧げるとともに被災者の生活再建が一日も早く訪れることを祈りました。