龍子記念館までの走行距離は約11㎞でした。帰りはやはり途中にある池上本門寺には立ち寄らないわけにはゆきません。行って見ると本堂へ上がる階段途中にある桜が満開でした。名札がないので確かな種類がわかりませんが、河津桜のように見えます。一眼で撮る人、携帯で撮る人と様々ですが、ほとんどの人がカメラを向けていました。私はこの日はニコンとパナソニックの2台のコンパクトデジカメを持って行きましたが、これはパナソニックの方で撮ったもの。
龍子記念館に無事到着し、作品を鑑賞しましたが、龍子の作品は大作が多く横7メートルを越すようなものあって、展示点数は11点と少数。大きな絵なのであまり細かく描き込むというよりも色面で画面を作ってゆく感じで、動きのあるダイナミックな描写が得意な画家と感じました。どちらかというと繊細、緻密な作品が好きな私とは反対の方向ですが、「草の実」という作品は大作でありながら繊細に秋草を描いており、気に入りました。濃紺の地に金泥一色で秋草が描かれたもので、とても同じ画家の手によるものとは思えません。川端龍子は、先日川崎市民ミュージアムで見た結城天童の師匠にあたりますが、奥入瀬渓谷を描いた作品は、結城天童が描いた多摩川の絵とよく似ていて、師弟関係をうかがわせるものでした。
龍子記念館の隣には川端龍子邸があり、毎日2回中を見せてくれるのですが、調度職員の方が出てきたので、中に入らせていただいて1枚だけ撮らせてもらいました。
龍子記念館の隣には川端龍子邸があり、毎日2回中を見せてくれるのですが、調度職員の方が出てきたので、中に入らせていただいて1枚だけ撮らせてもらいました。