Enoの音楽日記

オペラ、コンサートを中心に、日々の感想を記します。

横須賀美術館

2011年09月26日 | 身辺雑記
 2週連続の3連休。1週目は暑くてのびていました。2週目は涼しかったので、丹沢を歩いてきました。そして最終日の昨日は、観音崎灯台を見る必要があったので出かけました。

 京浜急行の浦賀駅からバスで15分くらい。バスを降りると磯の香りがしました。小高い丘の上に灯台が立っていました。白い八角形の灯台。絵になる風景です。上に登ってみました。眼下には大小さまざまな船が行き来しています。対岸は房総半島。この辺りは浦賀水道といって、東京湾では一番狭いところだそうです。

 見学の後、昼食をとるために、近くのホテルに向かいました。途中、横須賀美術館があったので寄ってみました。明るくてきれいな美術館です。2007年オープン。まだ新しい美術館です。

 特別展として「トリック&ユーモア展」をやっていました。チラシ(↑)にも使われているM.C.エッシャーの「滝」は、どこかで見たことがあります。水路の先から流れ落ちる水。その水は水路を伝って、また上から流れ落ちます。終わりのない流れ。

 会場には子どもが沢山来ていました。なるほど、子どもが楽しめる展覧会です。なにかを発見して、一生懸命親に説明している子どもの姿がありました。美術館側もクイズシートを用意しているそうです(これは後で知りました)。

 常設展では山中雪人(やまなか・ゆきと)という日本画家の「古」が気に入りました。どこかの石窟の壁画のような感触です。向かって左には火を起こしている女性が、右には武器を削っている(ように見える)男性が、向かい合って座っています。原始時代の夫婦でしょうか。赤茶けたレンガ色の色調が暖かくて心地よい作品です。

 「谷内六郎館」という別館がありました。長年にわたって週刊新潮の表紙を描いた谷内六郎は、横須賀にアトリエを構えていたそうです。その原画が50点余り展示されていました。原画以外では、「子どものまつり」という大きな水彩画(96.0×185.0)が展示されていました。秋の野原の空気感がただよう好作品です。

 美術館ですっかり時間をくったので、お腹が空きました。ホテルに向ったら休館でした。従業員が外に出て説明していました。なんでも前日に火災が発生したそうです。美術館のレストランに戻ればよかったのですが、ちょうどバスが来たので、乗ってしまいました。お昼はバスを降りたところのパン屋さんで済ませました。
(2011.9.25.横須賀美術館)
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