Zooey's Diary

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親の責任って…

2015年11月01日 | 社会
昨日の朝日新聞土曜版の「悩みのるつぼ」。
「明るいニートの息子に悩む」と題して、57歳の母親からの相談。
離婚してから女手一つで育てて来た投稿者の24歳の息子は
インターナショナルスクールを卒業した後、海外ではなく日本の大学に進学したものの
1年で中退し、今はバイトもやめ、一日中テレビやネット漬け。
ニートといっても、ご飯は一緒に機嫌よく食べる。
ただ昼夜逆転生活で、カードの支払いは投稿者。
立ち止まってしまった息子がどう歩き出すか、見守ってやりたいという親心もあるが
私はどうしたらいいのでしょうか、というもの。

これに対して上野千鶴子女子は、結構キツい答えを。
これは絵に描いたような引きこもりであり、そうさせているのはあなたである。
外からの介入なしで引きこもりが自分から動き出した例はきわめて少ないことが
これまでの研究でわかっており、引きこもり生活が長期化すればするほど、
外へ出るのがますます困難になるものである。
「本人の気持ちが定まる」のを待っていたらどんどん長期化するであろうと。
だから心を鬼にして、じっくり息子に向き合い、彼が何を経験してきたのか、
母をどう思っているのか、これからの人生をどう生きたいのかを聞いてやれと。
日本ではレアな、インターナショナルスクールに行かせたというあなたの
負い目や後ろめたさから逃げてはいけない、と。

ううむ。
女史の言わんとするところは分かるような気がしますが
肝心の具体策が抜けているようにも思います。
「じっくり息子に向き合って」問うたところで
息子は、はい、実はボクはこんなことで悩んでいるのです、と答えるものかしら?
心を鬼にしたいのは山々だけど
だからといって、寒空の下に放り出すのも忍びないし、
出て行けと言ったところで息子は中々出て行かないだろうし、
具体的にどうしたらいいのかということが訊きたいのじゃないのかしら?

それにしても子育てって難しいと思います。
インターナショナルスクールはまた、非常に高額の費用がかかるもの。
この投稿者も、息子の将来を思ってこそ無理して入れたのでしょうに。
我家の二人の息子たちは幸い、割と問題なく学校に行き、
すんなりと社会人になってくれたのでありがたいのだけど
それは殆どマグレみたいなものだと思っています。
三十、四十代の引きこもりの息子が事件を起こしたなんてニュースを聞くと
親の責任は何処まで問われるのだろう、と思ってしまいます。


コメント (8)
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