JACSOというのは「日本芸術文化戦略機構」(Japan Art and Curture Strategy Organization)を意味し、日本が世界に誇る芸術文化を体現し、世界に広く発信するために造られたのだそうです。
宝生能楽堂で行われた、その記念すべき第一回公演に行って来ました。
能「翁」(辰巳満次郎、野村萬斎、辰巳和麿)
半能「高砂」(宝生和英、森常好)
筝曲「大和の界」(榎戸二幸)
和太鼓舞「ウズメノマイ」(小島千絵子)
書パフォーマンス(海老原露巌)
能楽のみにとどまらず、お琴の演奏や和太鼓、それに合わせた舞い、ロビーにおける大胆な書のパフォーマンスも見せてくれるという、贅沢な催し。
パンフレットによれば「翁」というのは、天下泰平・国土安穏・五穀豊穣を祈る神聖なものであり、「高砂」は世の平和を守る誓いを示す神舞であって、この二つがくっつくと最高にめでたいものなのだそうです。
私のようにお能を何度見ても、おめでたいものなんだか、怨念を表すものなんだかわからないような門外漢にとっては、お琴や和太鼓や書といったもう少し分かりやすい芸術も楽しめて、ありがたい限りです。
(辰巳満次郎氏と)
能楽堂に近い「庭のホテル」の「縁(ゆくり)」でランチを。
着物を着るのに朝から四苦八苦して大騒ぎ、窮屈な思いをしながら食事を頂きました。
いつかささっと着物を着て、食事も余裕で楽しめる日が来るのでしょうか。
先は果てしなく長い…