Zooey's Diary

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膨大な空席

2021年08月08日 | 社会
(誰もいない九段下駅。左上にボランティアの姿が。階段の装飾が悲しい。)

オリンピックのボランティアが昨日で終わりました。
今日が最終日で夜に閉会式ですが、武道館の空手は昨日が最後だったのです。
ここ2週間、気分的には五輪一色だったので、なんだか気が抜けたような気分です。
テレビのハイライト特集を見ながら、思い出したことをボチボチ書いてみます。


東京開催が決まった時から、ボランティアをやりたいと思っていました。
但しそれはあくまでも通常の五輪であって、コロナ禍で開催するなんてとんでもないと。
酒類提供をどうするか、子ども動員をどうするかなどと騒いでいた頃にも、正直できっこないと思っていました。
開会式のその日まで、半信半疑。
組織委からオンライン研修が次から次に送られてくるので、無視しても悪いような気がして一応覗いてはいましたが…



バブル方式、五輪関係者をバブルで包むといったって、そのバブルはあまりにも弱々しく見える。
日本は基本性善説でお願いベース、厳しい罰則もない。
そんな調子で何万人もの外国人選手や関係者が、みんながみんな言うことを聞く訳がないと思っていました。
結果としては…
忙しくてニュースもちゃんと見ていなくてよく分かりませんが、選手に関してはまあまあ守られたのでは?
東京タワーにのこのこ見物に行って、お縄になった柔道選手もいましたが。
無観客という前代未聞の犠牲を払って開催した日本に、少なくとも選手たちは感謝して、行動を自粛してくれたのではないかと思います。


その他の関係者については…
繁華街で飲み歩いていただの、秋葉原で買い物していただの、デリヘルを頼んだだの、情けない話が山ほどあるようですね。
その結果がこの先どう出るのかが怖い。
会場については、少なくとも武道館に関しては前述したように入館チェックも非常に厳しく、館内でのマスク、消毒も徹底、2週間の間に私もPCR検査を二回したという具合で、外部よりも安全だったのではないかと思います。
家に籠ってテレビ観戦したという人も多かったようで、その意味では無観客開催はよかったのか。
しかし、五輪を開催したという事実でみんなの気が緩み、それなら外出してもいいのじゃないかというような風潮になったのも否めないのでは?と、誰もが思うことを私も思います。
デルタ株の蔓延と相まって、その結果が今、感染者激増という恐ろしい数字になって表れている…


実際に参加してみての感想は、無観客ということがやはり悲しかった。
巨大な会場に何万人もの観客が詰めかけ、地響きのような歓声を挙げて応援する。
そんなシーンを夢見ていたのに、武道館の膨大な空席を見る度に悲しくなりました。
武道館の客席は1万五千。
それでもこんなにガラガラに見えるのに、6万8千の新国立競技場なんてどんなだったか。



ありがたいことに、武道館では業務後のボランティアの観戦は許されていました。
八角形の客席の一番上の一部が「大会スタッフ用休憩エリア」として指定され、そこに業務が終わった大勢のボランティアや関係業者が座って観戦していました。
メダルラッシュだった柔道や、今回初登場、しかも次回のパリでは採用されないという空手の試合が覗けたのは、幸せなことでした。
他の会場では全く観戦不可という所もあったようで、そんなに差があるのはどうかと思いますが。


コメント (8)
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