世界遺産が大好きだという俳優の鈴木亮平が、行ったことがないのに書き上げたという妄想旅行記。
コロナ禍で海外旅行できない今、実際に行けなくても行った気になれるというので今、評判になっているのですって。
どんなものか読んでみました。
実際に私が行った所を妄想でどんな風に書いているか確認したいという、ちょっとした意地悪心もあり。
コロナ禍で海外旅行できない今、実際に行けなくても行った気になれるというので今、評判になっているのですって。
どんなものか読んでみました。
実際に私が行った所を妄想でどんな風に書いているか確認したいという、ちょっとした意地悪心もあり。
世界30か所の世界遺産が、彼の絵と文章で綴られています。
この中で私が行ったのは、チチェン・イッツア、ヴェローナ、アブシンベル、ギザの4か所だけ。
チチェン・イッツア(メキシコ)の章で、筆者はカンクンのリゾートホテルに泊まり、バスに乗り込みます。
私も同じ行程でした。
”朝一の直行バスに乗り、ジャングルをかきわけながらガタガタ進む”
はい、外れ。
カンクンからのバスは、メキシコの田舎道、小さな集落や荒野の中をひたすら走るのです。
第一ジャングルの中では、バスは進めませんよねえ。
ヴェローナ(イタリア)の章。
筆者は、「ジュリエットの家」の中庭の奥の”無数の紙切れや封筒が隙間なく張り付けられている”レンガの壁に向かってそのメッセージを読んだとありますが、はい、外れ。
この壁の前には世界中からの観光客がぎっしり集まっていて、簡単にそのメッセージを読むことはできないのです。
私が行った真夏でもそうだったのですから、筆者が行ったヴァレンタインディの時なら尚更…。
アブシンベル神殿(エジプト)の章では、国際的なプロジェクトとして行われた移転についての説明に言葉が費やされているので、特に間違いはなし。
ギザ(エジプト)のピラミッドの章。
筆者は安ホテルの最上階の部屋から、ビールを片手にピラミッドを観て感動します。
”その時、突然にピラミッドの方角から、異国風の怪しい音楽が響いてきた。
と同時に原色の人工的な光がピラミッドを煌々と照らし出す。
やがて、B級映画のようなナレーションまで聴こえ始めた。
そう、僕が歴史のロマンに浸っているその時に、まさかのピラミッド名物「光と音のライトアップショー」が始まったのだ。
明るいだけの野暮な照明と、地味なプロジェクションマッピングが偉大なピラミッドを染め上げる。
まぜこんなショーを…まったくの逆効果じゃないか”
笑ってしまいました。
なんとなれば、私も夜のピラミッドを観て、同じことを思いましたので。
確かにあのライトアップショーは、実に野暮ったくて邪魔くさいものでした。
こんなものない方がどんなにいいかと私も思ったのでした。
にしても、行ったこともないのに詳細を調べて、想像力でここまで書き上げるなんて。
丁寧に描かれた素朴な絵も、いつまでも観ていたい気分になります。
参りました。
「行った気になる世界遺産」
と同時に原色の人工的な光がピラミッドを煌々と照らし出す。
やがて、B級映画のようなナレーションまで聴こえ始めた。
そう、僕が歴史のロマンに浸っているその時に、まさかのピラミッド名物「光と音のライトアップショー」が始まったのだ。
明るいだけの野暮な照明と、地味なプロジェクションマッピングが偉大なピラミッドを染め上げる。
まぜこんなショーを…まったくの逆効果じゃないか”
笑ってしまいました。
なんとなれば、私も夜のピラミッドを観て、同じことを思いましたので。
確かにあのライトアップショーは、実に野暮ったくて邪魔くさいものでした。
こんなものない方がどんなにいいかと私も思ったのでした。
にしても、行ったこともないのに詳細を調べて、想像力でここまで書き上げるなんて。
丁寧に描かれた素朴な絵も、いつまでも観ていたい気分になります。
参りました。
「行った気になる世界遺産」