この震災をテコに、日本は復活する
第二次世界大戦中、ナチス・ドイツはロシアに攻め込み、
ロシアの軍需工場を次々に破壊し、
ロシアの反撃能力を、奪っていった。
ロシアが軍需工場を建設すると、ナチスが破壊し、再び建設すると、ナチスが破壊する、
イタチごっこが、続いた。
ロシアは、「意図的に、戦略的に、撤退し」続け、
最終的には、シベリアに、軍需工場を作り、
ナチスは、軍需工場を目のカタキにし、シベリアまで攻め込もうとし、ロシアの酷寒にナチスの軍は死者続出となった。
ロシアは、シベリアの氷の上に軍事工場を作り、そこで反撃用の兵器を製造し、ナチス軍を撃退した。
この教訓は、技術者さえ生きていれば、全ての工場がカイメツしても、何度、工場が破壊されても、再度、工場を立ち上げ、製造業は復活すると言う事である。
第二次世界大戦で焼け野原になった日本には、多数の技術者が生き残り、日本人の「根性は、敗戦でも、屈服していなかった」。
その証拠は、敗戦の1945年から、わずか15年での高度経済成長であり、世界第二位の経済大国としての日本の復活であった。
第二次世界大戦後の焼け野原に比較し、2011年の大震災の焼け跡は、深刻の度合いが浅い。
ナチスに攻められたロシア、そして第二次世界大戦で焼け野原となった日本の教訓は、
技術者さえ生きていれば、そして「根性が屈服してさえいなければ」、全ての工場がカイメツしても、何度、工場が破壊されても、再度、工場を立ち上げ、経済は復活すると言う事である。
日本は莫大な金額のアメリカ国債を持っている。
それを担保に欧米銀行から融資を受け、崩壊した街・企業を再構築することが可能である。
アメリカ国債を、「質草」として欧米に渡し、
最終的に、借金は返済せず、踏み倒し、「質草」を質流れにすれば良い。
放置しておいても紙クズになる、アメリカ国債は、こうして「有効に使う」事が出来る。
紙クズになる国債を、欧米諸国に「お返しし」、それで日本は復興すれば良い。
戦後65年間、蓄積してきた富を、今、使えば良い。
アメリカ政府に、「ダマサレテ」買わされた、アメリカ国債である。今回は、日本側が、ダマセば良い。
その戦略性が、「根性が屈服していない」と言う事である。
震災で莫大な建設工事の「需要」が、発生した。
震災の災いは、「不要なダム・橋を作り需要を創出し景気回復するのではなく、必要な街並み・住宅の再建によって景気回復する」福となる。災いは、福に転じる。
この震災をテコに、日本を復活させる経済戦略を即刻、練り上げる事が急務となる。
ブルドッグは、敵と見なした相手に噛み付くと、自分が殺され首と胴体が切断され、首だけになっても、「噛み付き続ける」。このブルドッグの闘い方=ブル・ファイトの精神を、日本人は取り戻さなければならない。
戦場における戦闘中、隣で、ホフク前進する親友が頭部に銃弾を受け即死した場合、嘆いて泣いていたのでは自分も敵の銃弾を頭に受けるだけである。嘆いている最中に自分までが敵弾に倒れる事を親友は望んではいない。嘆きを激怒に転換し、敵陣に突入し敵をカイメツさせる。前へ前へ進み、勝利を奪い取って来る。その勝利が、死んで行った者達への最高の献花である。仲間の死を、ムダ死ににさせない手段は、ブル・ファイトの継続である。
日本カイメツの結果である、建設需要を「有効」に使う事で、日本経済は復活する。
ロシア象徴派の詩人、アンドレ・ベールイの言葉の通り、
「全てが燃え尽き、灰になった後、その灰の中から、不死鳥が飛び立つ」。