格差階級社会をなくそう

平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

4.17党首討論安倍首相発言はウソの塊だった

2013-05-08 18:34:53 | 植草一秀氏の『知られざる真実』

4.17党首討論安倍首相発言はウソの塊だった




5月7日の参議院予算委員会で民主党の櫻井充議員が質問に立った。


4月17日の安倍政権発足後初めての党首討論についての質問が示された。


この党首討論では、民主党の海江田代表がインフレのリスクについて質問をしているのに、安倍氏は滔々と自慢話の独演会を演じた。


元巨人軍の松井秀樹選手が国民栄誉賞を受賞して、とても謙虚な姿勢であいさつしたのとは正反対に、聞かれてもいない自慢話を延々と独演会のように行う、かたはらいたい安倍氏の「答弁」だった。


このなかの安倍氏の発言で皆がよく分からない数字がいくつかあった。


私も4月19日付のブログ記事にこのことを書いた。



櫻井議員は安倍氏が発言した内容を調べてみたという。


すると、とんでもない事実が判明したのだ。


櫻井氏が指摘した三つの事例だけ紹介する。


一番目はパートタイム労働者の賃金。


二番目は雇用。


三番目は経常収支。


4月17日の安倍首相の独演会は衆議院TVで閲覧可能だから、ぜひじっくりとご確認いただきたい。


http://goo.gl/oerxb



安倍氏は次のように述べた。


「生活者といえば、例えばパートタイマーの皆さん、


パートタイマーの皆さんの時給はずっと一定して下がり続けてきました。


しかし、私たちがこの政策を進めてきた現在、どうなっているか。


一時間十七円、一か月で二千円ではありますが、初めてプラスに転じたんですよ。


そして、皆さん、この三か月間だけで私たちは四万人の雇用を生み出すことができました。


これは皆さん、残念ながら皆さん三年三か月やって全くできなかったことを私たちは今やっているんです。


そして、このように景気が上昇して、賃金が上がって、そのことによって初めて、皆さん、年金の保険料収入は上がっていくし、そしてさらに今、年金財政、年金運用もプラスになっていくんだということは申し上げておきたいと思います。」



自慢話のオンパレードだった。


しかも、テレビ中継が入っていたから、これを見た国民は、よくは分からないが、なんかすごい、と思ったに違いない。



ところが、これがとんでもない食わせ者だった。


まず、パートタイム労働者の賃金。


安倍氏は、


「私たちがこの政策を進めてきた現在、どうなっているか。



一時間十七円、一か月で二千円ではありますが、初めてプラスに転じたんですよ。」


と声を張り上げたが、櫻井氏によると、民主党政権の時代も、パートタイマーの賃金はずっと上がり続けていたというのだ。



傑作は、4万人の雇用の増加だ。


櫻井氏が調べたところ、4万人の雇用増加の数字を確認できなかった。


私も調べたが確認できなかった。


一体これは何の数字だろうかと話題になっていた。


櫻井氏は、求人数なら4万に増えたが、雇用の4万人増加は確認できなかったと述べて、安倍氏に尋ねた。


その答弁は驚天動地だ。


安倍氏が


「そして、皆さん、この三か月間だけで私たちは四万人の雇用を生み出すことができました。」


と述べた、その内容が、実は「雇用」の増加ではなく、「求人」の増加だったことを安倍氏が自白したのである。



厚生労働省が発表している「一般職業紹介状況」という統計に、求人数の統計がある。


有効求人倍率の計算に使われる数値である。


実数と季節調整値と二通りの統計が発表されている。


4月17日時点で入手可能な統計だから、3月29日発表の統計になる。


実数統計がこちら


http://goo.gl/XPNkf


季節調整値がこちら


http://goo.gl/BXcaJ



有効求人数の変化は次のようになる。


      2012/11  2013/2   増減


実数    203.6   207.4    +3.8


季節調整値 198.0   203.1    +5.1


(単位:万人)


安倍氏が雇用の増加と言ったのは、実は求人の増加だった。


求人の増加を雇用の増加と言うことはまったくない。「雇用環境の改善」ということはあるかも知れないが、「雇用の増加」とは絶対に言わない。


また、、3カ月前と比較する場合、経済統計の扱いの常識として、「季節調整値」を使う。安倍氏が述べた4万人というのは、恐らく、「実数」の3.8万人のことだと思われるが、統計数値の取り扱いとしてはあり得ない。


必ず、季節調整値の5.1万人の方を使う。



安倍氏は党首討論でこう付け加えたのだ。


「これは皆さん、残念ながら皆さん三年三か月やって全くできなかったことを私たちは今やっているんです。」


これは必ず責任問題になる。いや、しないといけない。


さらに驚くべきことは、安倍氏が雇用の増加として使った有効求人数の変化について、民主党政権下の数値を見ていただきたい。


2011年3月から2012年の3月までの1年間に


27.2万人、


2012年3月から2012年11月までの8ヵ月間に


9.9万人、


求人は増えているのだ。


安倍氏が述べた、


「これは皆さん、残念ながら皆さん三年三か月やって全くできなかったこと」


は、嘘八百だった。







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東京オリンピック誘致に見る、兵器密輸マフィアの暗躍  

2013-05-08 18:28:50 | オルタナティブ通信

東京オリンピック誘致に見る、兵器密輸マフィアの暗躍


 ロシアの支配者プーチンは、エリツィン元大統領が、その権力の後継者として、プーチンを「指名」する事によって「皇帝権力の継承」を実現し、現在の権力者の地位に就任した。

エリツィンはソ連共産党時代、その余りの急進的な資本主義導入路線の考え方を権力者に嫌悪され、あらゆる役職から追放され、事実上「自宅軟禁」の扱いを受けた時期があった。政治的な友人達が、次々とエリツィンを見捨てて行く中で、唯一、プーチンだけはエリツィンと共に「自宅軟禁」に「同伴」し続けた。失意のエリツィンが、「これからは農業をやりながら、生計を立てて行く」と宣言し、政治の世界と絶縁せざるを得ない状況に追い込まれ、エリツィン自身がクワを持ち畑を耕し始めた時も、プーチンはエリツィンと一緒に泥まみれになり農作業を行なった。

プーチンは絶対にボスを見捨てなかった。

そのためエリツィンがロシア大統領となった時、プーチンは側近中の側近として絶大な信用を得、後継者としてロシアの権力者の地位を継承した。

 このエリツィンが大統領に就任した時の大統領選挙の参謀として、その選挙を「仕切った」のが、ロシアン・マフィアの大ボスの1人「シャクロ」である。

プーチンがエリツィンの大統領選挙の実務を「仕切り」、選挙のノウハウは「シャクロ」が知恵袋となり、政敵を威迫等の手段で抑え込んだ。ロシアン・マフィアの「シャクロ」は、プーチンの政界での竹馬の友となった。

 現在ロシアン・マフィア「シャクロ一家」は、イスラエルに本拠地を移し、プーチンの代理人となり、2014年のロシアのソチ・オリンピック会場の建設工事受注の「窓口」として、世界各国のゼネコンとの交渉に当っている。

「シャクロ」は建設工事屋としては別名の「カラショフ」を名乗っているが、オリンピック会場建設のためヨーロッパ等からロシアに搬入される建設資材を運搬する車両は、帰路に決して荷台を「空にして」帰っては来ない。そこには密売されるロシア製兵器が大量に「積載」されている。

このカラショフのロシア製兵器の密売のビジネス・パートナーが、4年に1度のオリンピック開催地を決定する「国際オリンピック委員会IOC」である。IOCの本業が、オリンピックの開催などでは毛頭無く、兵器の密売である事は「常識」である。

 かつて派閥抗争の激しかった1990年代のロシアン・マフィア業界で、「金で殺人を請け負っていたシャクロ」が、現在では、ドバイで、プーチンのメッセンジャー=オリンピック会場建設工事の交渉役としてスーツに身を包み、携帯電話でIOC幹部と会話し、「商談」を進めている。「ビジネスマンになって、やっと偽名のシャクロではなく、本名のカラショフを名乗れるようになった」。

ドバイで、ロシアン・マフィアの大ボスの1人「シャクロ」が、オリンピックをめぐる「建設利権」の交渉相手=パートナーとしているのが、米軍の燃料・食糧・水・兵器・弾薬の補給・運搬=兵站部を担当してきたハリバートン社である。

石原・元都知事と比較し、猪瀬・新知事は、必ずしも政治的なタカ派ではなく尖閣をめぐり強硬な発言を繰り返してはいない。石原の尖閣発言によって日本と中国間の緊張が高まり、日本による米国からの迎撃ミサイルの購入に拍車がかかった事はシャクロ等のオリンピック=建設利権=兵器ビジネスマンにとっては好材料であった。猪瀬は、この好材料を提供してはいない。

「当然」、猪瀬の「非協力」に対するイヤガラセは画策される事になる。

オリンピックは「聖なるスポーツの祭典」等ではなく、国際的な政治経済の利権争奪戦争の場である。





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