ゴールデンウイークも終わり、今年も海外旅行者が多く帰ってきました。
でもまだまだ、空港利用者は、世界の主要都市の空港利用者に比べて少なく、国際的ハブ空港がないのが大きな障害となっているそうです。
ハブ空港として機能すれば、乗り継ぎ客をはじめとする人とモノの利用が増え経済効果が期待されます。
しかし、日本は、このハブ空港競争に出遅れておりますが、遅らせながら国際空港の拡張計画なども取り沙汰されています。
空港を車輪(ハブ)に見立てた呼び名で、ハブ空港に航空路線(スパーク)を集中させることで路線数を減少させ、運行の効率を図るための方式のある空港をハブ空港と呼んでいます。
東アジアでは、韓国の仁川国際空港や中国の北京首都空港が、ハブ空港をめざして滑走路の拡張や市街への交通網の整備を進めています。
それに対して、日本の国際空港は用地獲得が困難などの理由で拡張が進まず、国際空港への競争で遅れを取っています。
利用者の多い空港の1位はアメリカ・アトランタにあるハーツフィールド空港で年間に8361万人が利用しています。
2位はシカゴにあるオヘア空港の7553万人。3位はイギリス・ヒースロー空港の6734万人。4位は東京羽田空港の6229万人。5位はロサンゼルス空港の6069万人。
成田国際空港は19位の3106万人、関西国際空港に至っては、55位の1511万人となっています。
国際線のみとなると、1位はヒースロー空港、2位はフランスのシャルル・ドゴール空港、3位はドイツのフランクフルト空港、4位はオランダのスキポール空港、5位は香港空港、6位はシンガポールのチャンギ空港、7位はイギリスのガトウイック空港、8位にやっと日本の成田国際空港が入っています。
関空にいたっては、番外で、国際空港の名が泣いています。
関空2期工事完成図
関空の将来図、3つの滑走路を備えています
この関西国際空港は、今第2期工事が進行しており、この工事が完了すれば、今まで1本の滑走路が2本になり、利用客も今の2倍に増やせるそうです。
が、ここでの問題は、空港着陸料金です。
関空では1人あたり2743円と世界で一番高くついています。
成田の2559円、中部国際空港の2178円ですが、ソウルの仁川空港で1177円、シンガポールのチャンギ空港は797円、ヒースロー空港は、365円。
この差が、ハブ空港として機能できない要因のひとつです。